このブログを検索

2021年3月22日月曜日

新渡戸稲造の至言から(3月22日)一人ぼっち(loneliness)

 

322

「自分はこの世に親もなく友もなく、全く一人ぼっちで淋しいと思う人があるかもしれないが、私の信ずるところによれば、世の中に一人ぼっちのものはない。必ずどこかで誰かが「安全」と「出世」とを祈ってくれるものである。」(新渡戸稲造『一人の女』)

 

藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の89頁には、新渡戸が、ドイツのボンに留学中、見知らぬ婦人がそっと新渡戸のことを見ていてくれた逸話が載っています。

 

・世界は広い。きっと、どこかしらに、貴方を見捨てない人、貴方を思う人、貴方と気が合う人がいる。だから、生きていよう。そのうち出会う。

・一人ぼっちでも孤独でない。見えない誰かが見ていてくれると信じられるから。大勢に囲まれていても孤独感はある。心が空虚だから。

 

・誰も一人ぼっちではない。この大自然に生まれ、空気を吸い、お天道様が照っていて、生かされている。それだけでも感謝。

 

・うつむいて、下を向いて歩いていたら、小さなてんとう虫を見つけた。動いている。野原の土手にたんぼぼを見つけた。生きている。みんな一生懸命。

 

・自分だけが不幸で孤独なんて嘘。知らない所で、色々な人がたくさんの悩みや苦労を抱えている。見えないだけ。見せないだけ。だから、だれも一人ぼっちではない。

 

・‛The lonely one offers his hand too quickly to whomever he encounters.’ (Friedrich Nietzsche)

 

・‛the time you feel lonely is the time you most need to be by yourself.’ (Douglas Coupland)

0 件のコメント:

コメントを投稿

岡倉天心『The Book of Tea』を読む会(第4回と補講のお知らせ)

 NipponIA(ニッポン・インターナショナル・アカデミー)では、 新渡戸稲造の『武士道』を原文英語で読む会に続き、 岡倉天心の『茶の本』を原文英語で読む会を開催しています。 ・1月の講座は延期になり、2月に第4回を以下の要領で行います。 ・また、第1回の補講を、ご希望のより開...