8月21日
「およそ国家の基礎は家庭にあるから、報国の道はすなわち家庭の円満、夫婦の相和、親子兄弟の相親に発するということを忘れないようにしてもらいたい。…夫婦は常に真意を打ち明けて、初めて向上と幸福とが得られます。」(新渡戸稲造『婦人に勧めて』)
・人間は一人では生きられず共同体を構成する。その社会の最小単位が家族(家庭)である。家族があり、地域社会があり、学校や会社があり、国があり、地域があり、世界がある。だから、人は生まれた時(赤ちゃんの時)から、人との関わり方を学んで行くのである。
・親子関係は切っても切れない縁である。子供は親を選べない。
・夫婦は、全くの他人が家庭を築いていくわけであるから、;簡単なわけではない。新渡戸は、夫婦が相和するためには、「常に真意を打ち明け」ることが大切だと説いている。すなわち、隠し事をしない、嘘をつかない、ということだろう。これは、家庭円満の基本である。それによって、お互いの信頼関係が築けるのだろう。さもないと、不信が募り、夫婦関係は上手く行かなくなることがある。
知らない方が幸せなこともあろうと思う。人には明かせないこともあるものだ。その結果を黙って、全てそのまま受け入れる度量と自信がないなら。
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