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2020年9月9日水曜日

新渡戸稲造の至言から(9月9日)

 

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「いろいろの会合で書記長とか事務長とか…みな初めは堂々たる国際心を吐露するが、…いやしくも自国の利害に関すると、すぐ偏狭な愛国者の馬脚をあらわすが、ひとりドラモンドだけが飽くまでも公平を保つのは見上げたものだ。」(新渡戸稲造『東西相触れて』)

 

・ドラモンドとは、新渡戸が国際連盟事務次長を務めていた時の事務総長の名前である。彼の英国紳士ぶりを新渡戸も尊敬し、見習っていた。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』268頁参照)新渡戸自身は、日本人の良さ、武士道精神を国際社会において見せてきたのだと思う。そして、国際連盟職員の人気投票で、新渡戸は1位だったそうだ。

 

・ある時、新しく国際連盟で働くことになった日本人が、新渡戸の所に挨拶に来て、「どのように国連で働けば良いですか。」と尋ねた。新渡戸は、「国連は働くところではない、日本を見せる所である。」と答えたそうだ(2020212日藤井茂(財)新渡戸基金理事長のお話より)。

 

・公平とは、公の平和と書く。指導者が公平な人なら、社会は平和になる。

 

・公平とは何かを考え、人類共通の理念や普遍的価値を求める者が、国際機関のトップに就くことが望ましい。

 

・私利私欲のない人は、人々をまとめることが出来、大仕事を達成できる。

 

・国際機関にとって大切なのは、人類共通の利益を増大させること。

 

・何事にも公平であることは難しいが、公平である者は、何人も幸せにする。





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