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2020年10月1日木曜日

新渡戸稲造の至言から(10月1日)

 

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「自分の利害に関係する事のために、あるいは怒り、あるいは喜ぶのは、単に自己中心観で少しも感心することがない。しかし国家の問題とか、社会全般のためとかいう事は、自分の利害を離れている。…かかる高尚な怒りは多々益々あって差し支えない。」(新渡戸稲造『世渡りの道』)

 

・自分のために怒るべきではない。怒るなら、他者、社会のために怒れ。

 

・新渡戸は、米国で排日移民法が可決されてから、米国の地を踏むまいと決意した。一方、満州事変以降、日本の孤立を救おうと、米国の理解を得るために再度渡米した(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』292頁参照)。新渡戸の愛国心の表れであり、彼は、それを具体的行動で示した。

 

・単なる怒りは害となるが、「高尚な怒り」は利益を生み出す。

 

・大きな声を出すのが怒りとは限らない。沈黙の怒りもある。

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