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2020年10月14日水曜日

新渡戸稲造の至言から(10月14日)

 

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「財産と生命が安固にして夜は戸を閉じなくとも高枕で眠り、他人と説を異にしていても大手を振って往来を闊歩するごときことこそ真の自由というものである。」(新渡戸稲造「デモクラシーの要素」)

 

・民主主義の基本は、自由な社会である。その中で、「真の自由」とは何か。

 

・新渡戸の時代は、鍵をかけなくても安心して眠れ、対立する意見も元気に議論ができたと言う。そういう真の自由があった時こそ、民主主義が発展した社会なのだろう。

・「心の欲する所に従えども矩(のり)を踰()えず」とは、孔子の論語に出てくる言葉であるが、「七十にして」との枕詞が付く。七十歳にして、人々は初めて真の自由を得られるのだろう。

 

・自由とは、自分のしたいことができるとともに、他人のそれをも認めることである。

 

・自由は、1つの権利であるが、それは義務や責任も伴う。

 

・勝手きままな自由はなかなかない。年老いて初めて得られるらしい。

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