10月3日
「人間が発明の才に富むこと、悪意を宿したときに勝るときはない。…敵意ある発明を多く生み出すすべての心の中で、政治はもっとも根源的である。党派心は、極悪な工夫や論議を利用する点で、もっとも卑劣でもっとも破廉恥である。」(新渡戸稲造『編集余録』)
・上記は、新渡戸による政治の在り方への批判である。現在でも通じる鋭いものである。党利党略に溺れ、国家国民、国益を忘れた政治家は、卑劣であり悪である。
・新渡戸稲造は述べた。「『自党への忠誠が国家への忠誠を上まわらねばならぬ…なら、やがてわれわれには奉仕すべき国家もなくなって、ひと握りの私心ばかりの悪漢が』はびこる国になりはてるだろう」(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』294頁参照)。
・新渡戸が「悪漢」と呼ぶ議員がなんと多いことか。
・議員になるまでは国家のことを思っていたはずの人が、議員になったとたん党派心ばかりの人になってしまった。
・議会では、党派の敵味方より、政策、法案の良し悪しを議論すべし。
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