このブログを検索

2020年10月21日水曜日

新渡戸稲造の至言から(10月21日)

 

1021

「道徳的均衡―“黄金の中庸”-こそ“神性”の達得である。自由と抑制、道徳的世界における“為せ”と“為すな”は、自然界における求心力と遠心力のように、平衡を保つように働く。」(新渡戸稲造、『編集余録』)

 

・中庸とはバランスを保つこと。とかく極端と極端がもてはやされるポピュリズムの横行する現代、単純で面白くないかもしれない「中庸」(中道)が大事である。

 

・ギリシャの神殿の入り口に「何事も度を超すなかれ」と刻まれているし、論語には「中庸」の教えがある。新渡戸は、「『中庸』こそ古今東西に通じる徳である」と説いた(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』312頁参照)。

 

・井戸の水を汲む時、その量が多すぎても、少なすぎても汲めない。

 

・バランスを保つことは容易ではないが、それが出来れば、長く立っていることも出来るし、よろけたり倒れたりすることもない。


0 件のコメント:

コメントを投稿

岡倉天心『The Book of Tea』を読む会(第4回と補講のお知らせ)

 NipponIA(ニッポン・インターナショナル・アカデミー)では、 新渡戸稲造の『武士道』を原文英語で読む会に続き、 岡倉天心の『茶の本』を原文英語で読む会を開催しています。 ・1月の講座は延期になり、2月に第4回を以下の要領で行います。 ・また、第1回の補講を、ご希望のより開...