10月21日
「道徳的均衡―“黄金の中庸”-こそ“神性”の達得である。自由と抑制、道徳的世界における“為せ”と“為すな”は、自然界における求心力と遠心力のように、平衡を保つように働く。」(新渡戸稲造、『編集余録』)
・中庸とはバランスを保つこと。とかく極端と極端がもてはやされるポピュリズムの横行する現代、単純で面白くないかもしれない「中庸」(中道)が大事である。
・ギリシャの神殿の入り口に「何事も度を超すなかれ」と刻まれているし、論語には「中庸」の教えがある。新渡戸は、「『中庸』こそ古今東西に通じる徳である」と説いた(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』312頁参照)。
・井戸の水を汲む時、その量が多すぎても、少なすぎても汲めない。
・バランスを保つことは容易ではないが、それが出来れば、長く立っていることも出来るし、よろけたり倒れたりすることもない。
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