11月8日
「あるアメリカの実業家が東京へ着いて、私の家へも遊びに来た。この人たちは支那(中国)をまわって日本へ来た。支那人のお世辞上手、宣伝上手を非常にほめて、日本人の宣伝下手を語ると同時に、しかし宣伝というものは下品はものだ、と言っている。」(新渡戸稲造『内観外望』)
・新渡戸は、米国留学以来、国際連盟事務次長時代も、常に、自分は日本人として見られていることを意識して、模範的態度を示した。新渡戸が多くの外国人と接したことで、いかに外国の日本人像が向上したことか。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』331頁参照)
・宣伝下手でも気にするな。人々はあなたの行動を見ている。
・宣伝は行き過ぎるとプロパガンダとなり、人々は信じなくなる。
・人を褒めることは大いにするとよい。しかし、お世辞はほどほどに。
・お世辞は行き過ぎると嫌味になる。
・宣伝工作とは、スパイや独裁者がやることである。
・国際会議で、日本人をしゃべらせ、インド人を黙らせたら、名司会者になれる。
・ジュネーヴで今でも言われること。「日本人の言うことは120%割り増して考えよ。中国人の言うことは80%、インド人のは60%くらいに考えてちょうどよい。」
・新渡戸が国際連盟事務次長の時、後輩の日本人が国際連盟に入ってきて、新渡戸に聞いた。「国際連盟ではどのように仕事をしたら良いのでしょうか。」新渡戸は答えた。「ここは仕事をする場ではない。日本人を示すところだ。」(2020年2月12日藤井茂(財)新渡戸基金理事長の講演参照)
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