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2021年1月4日月曜日

新渡戸稲造の至言から(1月4日)

 

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開拓者には当座の利益、当座の名誉、当座の安楽の三つは禁物である。その代わり棺を蓋(おお)うて始めて名が出る。」(新渡戸稲造『人生雑感』)

 

・新渡戸の記憶には、祖父や父が青森県で開拓地を興すのにとても苦労して、姉や従兄弟たち一家総出で農業や家業を手伝っていたことが残っている。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』9頁参照)

 

・真の開拓者とは、南洲の言う、「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人」なのだろう。だからこそ、「国家の大業」を成し遂げられるのだろう。

 

「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)を共にして国家の大業は成し得られぬなり。」(西郷隆盛

→新型コロナウィルスや尖閣諸島、災害等、昨今の厳しい内外情勢下の日本、「始末に困るもの」が必要かもしれない。

 

・「開拓精神によって自ら新しい世界に挑み、失敗・反省・勇気という三つの道具を繰り返して使うことによってのみ、最後の成功という結果に達することができると私は信じています。」(本田宗一郎)

 

・「私の本願は、人々の心の田の荒廃を開拓していくことである。天から授けられた善の種である仁義礼智を栽培し、善の種を収穫をして、各地に蒔き返して、日本全体にその善の種を蒔き広めることである。」(二宮尊徳)

 

・‛There has to be this pioneer, the individual who has the courage, the ambition to overcome the obstacles that always develop when one tries to do something worthwhile, especially when it is new and different.    Alfred P. Sloan


Read more: https://www.wisesayings.com/pioneer-quotes/#ixzz6ia9KbjcZ

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