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2021年2月19日金曜日

新渡戸稲造の至言から(2月19日)

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「人を譏(そし)らんとするにあたり悪言を吐かぬは一つの克己なり、自ら制するの方法である。ただただ言わんと欲するを言わぬだけと思えば消極的に聞こゆれども、その実は大いに積極的の修養法である。」(新渡戸稲造『世渡りの道』)

 

・言いたいことを言わずに我慢する方が、言いたいことを言ってしまうより、余程、辛抱と忍耐と努力を必要とする。

 

・新渡戸は、16歳頃に、人の悪口を言うことは、自分の欠点を増やすことになると悟ったそうだ。そして、「小さな過ちを責めず、内緒ごとを暴かず、昔の悪事を思わず」の三つを肝に銘じた。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』56頁を参照)

 

・人の言ったことを否定するよりも、まず肯定から始めよう。それから、静かに批評すればよい。

 

・誰も褒められて怒る人はいない。

 

・笑顔で叱ってみよう。意外と難しい。スマイル君の顔で小言を言えたら偉い。

 

・褒めてあげた方が、叱るよりも、人は成長するらしい。

 

・怒りたくなったら、いっそ笑ってしまえ。

 

・人を批評、非難する場合こそ、丁寧語や敬語を使ってみよう。人を蔑む言葉、下品な表現は出来るだけ避け、上品に優しく行こう。

 

・「人をそしる心をすて豆の皮むく」(尾崎放哉)

 

・‘It is easier to criticize than to do better.’ (Swiss Proverb)

 

・‛The human tongue is more poisonous than a bee’s sting.’ (Vietnamese Proverb)

 

・‛The bad plowman quarrels with his ox.’ (Korean Proverb)




 


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