3月5日
「外国におって少しく交際をするに、日本人の困ることは話の種のない一条である。…有益な思想を交換するには、まず文学とか美術とかいうところが適当な題目であるけれども、ちょうどこの二点は日本学生の最大欠点で・・・」(新渡戸稲造『帰雁の蘆』)
・外国に留学したり住んだりしていると、否応がなしにも、日本人なら日本の文化や歴史を尋ねられることがある。そのような教養もないまま語学のみで海外に行ってしまうと、意外と困ったり恥をかいたりする。新渡戸も、それを他の留学生を見ていて感じたらしい。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』72頁参照)
・人との会話を楽しむには、文学や芸術の素養が大事。
・社交性のある人とは、教養のある会話が出来る人。
・語学が出来るから国際人とは限らない。
・視野の狭い人は、人間的にはあまり面白くない人。
・視野が広く様々な話ができる人は、友人も豊かである。
・‛We have the liberal arts and we have the useful arts.‘ (
liberal arts do not conduct the soul all the way to virtue, but merely set it going in that direction.’ (
・「本当の教養とは、知識を仕入れるよりも、自分なりの見方、考え方を獲得することではないだろうか。」(佐伯啓思)
・「教養ある人間は、勉強し続けなければならないということを自覚している。」(ピーター・ドラッカー)
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