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2021年3月5日金曜日

新渡戸稲造の至言から(3月5日)

 

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「外国におって少しく交際をするに、日本人の困ることは話の種のない一条である。…有益な思想を交換するには、まず文学とか美術とかいうところが適当な題目であるけれども、ちょうどこの二点は日本学生の最大欠点で・・・」(新渡戸稲造帰雁の蘆

 

・外国に留学したり住んだりしていると、否応がなしにも、日本人なら日本の文化や歴史を尋ねられることがある。そのような教養もないまま語学のみで海外に行ってしまうと、意外と困ったり恥をかいたりする。新渡戸も、それを他の留学生を見ていて感じたらしい。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』72頁参照)

 

・人との会話を楽しむには、文学や芸術の素養が大事。

 

・社交性のある人とは、教養のある会話が出来る人。

 

・語学が出来るから国際人とは限らない。

 

・視野の狭い人は、人間的にはあまり面白くない人。

・視野が広く様々な話ができる人は、友人も豊かである。

 

・‛We have the liberal arts and we have the useful arts. (James Joyce

 

‛The liberal arts do not conduct the soul all the way to virtue, but merely set it going in that direction.’ (Seneca)

 

本当の教養とは、知識を仕入れるよりも、自分なりの見方、考え方を獲得することではないだろうか。」(佐伯啓思)

 

・「教養ある人間は、勉強し続けなければならないということを自覚している。」(ピーター・ドラッカー)

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