このブログを検索

2021年4月10日土曜日

新渡戸稲造の至言から(4月10日)

 

4月10

「私は米国で結婚いたしました…日本に帰ったならば、ただ一室(ひとま)の家に住んで焼き芋を喰らう覚悟でなければ、私の妻として家庭をつくることはできないと、全く無一物であることを打ち明け…結婚したのであります。」(新渡戸稲造『婦人に勧めて』)

 

・新渡戸は、結婚前の相手に、自分の欠点を逆に明らかにした。事実、メリー夫人と二人で東京に戻った時は、焼き芋の生活だった。しかし、札幌農学校の教授に就任すると官舎あり、食事も北海道は良かったそうだ。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』109頁参照)

 

・最初にいい事ばかり言う人には気を付けよう。結婚でも投資でも買い物でも団体でも…。

 

・最初に悪いことを言って注意を喚起し、実際は良かったほうが精神的には安定する。逆のパターンはパニックを起こす。

 

・自慢が得意な人は多い。つい、そういう人は立派に強そうに見えてしまう。自分を卑下している人は頼りなく見える。謙虚であるが内に自信を秘めている人を見極めるのは易しいことではない。

 

・良い話に騙されるな。悪い話ほど真面目に聞こう。

 

・結婚前にお互いの欠点をさらけ出しておけば、結婚生活は意外と長く平和浬に続く。

 

・結婚前は両目を見開いて相手を見て、結婚後は片目をつぶっておく。

・‛Keep your eyes wide open before marriage, half shut afterwards.’ (Benjamin Franklin)

0 件のコメント:

コメントを投稿

岡倉天心『The Book of Tea』を読む会(第4回と補講のお知らせ)

 NipponIA(ニッポン・インターナショナル・アカデミー)では、 新渡戸稲造の『武士道』を原文英語で読む会に続き、 岡倉天心の『茶の本』を原文英語で読む会を開催しています。 ・1月の講座は延期になり、2月に第4回を以下の要領で行います。 ・また、第1回の補講を、ご希望のより開...