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2021年5月15日土曜日

新渡戸稲造の至言から(5月15日)役人(public servant)

 

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「たいがいの役人なら、学徒の説を頭ごなしに空理空論などと称して耳も傾けず…であるに、(児玉源太郎や後藤新平らは)実際のことは自分がやり、高き理想を学徒(新渡戸のこと)に望むという…これのできる人は、日本の役人社会には稀有なる現象である。」(新渡戸稲造『偉人群像』)

 

・台湾の児玉総督や後藤民生長官は、赴任したばかりの新渡戸に台湾農業の理想論を尋ねた。新渡戸は台湾の実情を視察してからと言ったが、児玉らは新渡戸の新鮮な理想を聞きたがった。そうして新渡戸が提出したのが「糖業改良意見書」であった。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言から』146頁参照)

 

・凝り固まった頭より、子供のように純真な頭の方が、新しい良きアイデアが浮かぶことがある。

 

・固定観念を捨てよ。状況を真っ白な心と頭で見よ。きっとより良い対応策が見つかるだろう。

 

・ブランドで人の意見を聞くな。意見には、地位も年齢も性別もない。

 

・若いからとか年寄だからとかで人を馬鹿にするな。それぞれに良さがある。

 

・役人は階級社会。それでも部下の意見も取り入れる上司こそ、より良き政策を立案するものである。

 

・「役人多くして事絶えず」

 

・「役人風を吹かす」

・「泣く子と地頭には勝てぬ」

 

・‛Public service must be more than doing a job efficiently and honestly. It must be a complete dedication to the people and to the nation.‘ (Margaret Chase Smith

・‛Everyone can be great, because everyone can serve.‘ (Martin Luther King, Jr.

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