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2021年6月19日土曜日

新渡戸稲造の至言から(6月18日)意見(opinions)

 

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「学生はいろいろ変わった反対な意見を聴いて、頭を練り判断力を養っておくがいいのだ。今後とても、いろいろの意見を努めて聴くようにするがいい。」(『新渡戸博士追憶集』)

 

・第一高等学校に徳富蘆花を学生が呼んで講演してもらった時に文部省からお咎めがあったが、それに対して新渡戸が感想として学生に残した言葉が上記である。新渡戸のおおらかな性格がうかがえる。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』181頁参照)

 

・物事を多角的多方面から眺めてみると、様々な発見があり、真実を知ることが出来る。

 

・批判的精神(Critical thinking, l’esprit critique )を忘れずに。

 

・討論(debate)の効用は、1つの事を、表裏、右左、上下、賛成・反対等、角度を変えて見ることを可能とすること。視野が広がる。

 

・ディベートをする時は、あえて自分の意見と反対のチームに入って議論してみること。すると相手の立場がよくわかる。

 

・民主主義の基本は、様々な情報を収集して分析して、異なる意見をぶつけ合いながら、より良い政策を導いて行くこと。

 

・人の話を聞いて分かったつもりになって思考停止になってはいけない。常に、何故、どうしてと思考して、判断力を身に付けよう。

 

・理解する力以上に、考える力が大事。

 

・‘New opinions are always suspected and usually opposed without any other reason but because they are not already common.’ (John Locke)

 

・‛Whenever people agree with me, I always feel I must be wrong.’(Oskar Wilde

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