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2021年6月9日水曜日

新渡戸稲造の至言から(6月9日)忍耐と寛容(patience and tolerance)

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「僕は若い人たちに対して全部的に僕を肯定するようなことを求める人間だと君は思うかね?」(『新渡戸博士追憶集』)

 

新渡戸は忍耐強く寛大だった。弟子たちに批判されても文句を言われても、それを受け入れものともしなかった。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』172頁参照)それだけ実は自分に自信や信念があったからだろう。

・心にゆとり(余裕)を持とう。そうすると、批判や文句も気にならなくなる。

 

・教師と学生、師匠と弟子の関係には、上下関係、主従の関係がある。しかし、同時に、相互の信頼関係がないと成り立たない。

 

・民主主義では、上下関係よりも、議論の内容を戦わせて、より良い社会を構築することを目指す。そのためには、教育、情報開示、オープンな議論等が大事である。

 

・新渡戸は、たとえ自分と異なっても、弟子を含む他人の意見や個性を尊重した。教育者、そして人としてあるべき姿である。

 

・‛If we could look into each other’s hearts and understand the unique challenges each of us faces, I think we would treat each other much more gently, with more love, patience, tolerance, and care.‘ (Marvin J. Ashton

 

・‘The highest result of education is tolerance.’ (Helen Keller

 

・‘Learning patience can be a difficult experience, but once conquered you will find life is easier.’ (Catherine Pulsifer

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