7月13日
「自分より目下の人に対する礼節は、殊更に心の内部から発せねばならぬ。けだし身分の上なる人に対しては利害関係があり、自ら頭をひくくし、言語も鄭重(ていちょう)にする。しかし自分の勢力範囲の人に対しては、とかく我儘を出し、したがって礼節を欠きやすくなり、最も注意を要するものである。」(新渡戸稲造『世渡りの道』)
・100年前も今も変わらぬ「パワー・ハラスメント」(位の高い者が下の者に圧力をかけたり嫌がらせしたりすること)があったのだろう。それを新渡戸は、「礼節」の問題だとしている。礼節があれば、「パワ・ハラ」は存在しない。
・目下への気遣いは、目上への気遣い以上に大事である。
・上ばかり見て歩いていると、つまづいて転んでしまう。
・藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』208頁には、ナポレオンと新渡戸のユーモア溢れるエピソードが載っている。
・どんな人にも感謝。人間、みな支え合って生きている。
・路傍の石、一本の雑草、一匹の虫けら、そんなものにも価値を見出していた日本人。その心、大切にしたい。
・利益誘導以上に、価値誘導にシフトしなければ、人類はいつか滅亡しかねない。
・目上への礼節は自然に出来る。出来なければ怒られるのでやる。目下への礼節は自分から意識して努力してやる。そうでないと出来なくなって傲慢な人間になる。
・‛All men are created
equal.’ 平等原則は民主主義の基礎。誰でも自由に思ったことが言える環境づくりが大事。
・‘He who sows
courtesy reaps friendship, and he who plants kindness gathers love’(unknown)
・‛We must be as courteous to a man as we are to a picture, which
we are willing to give the advantage of a good light.‘ (Ralph Waldo Emerson)
・‘To be humble to superiors is a duty, to equals
courtesy, to inferiors nobleness.’( Benjamin Franklin)
・‘No one is more insufferable than he who lacks basic
courtesy.’ (Bryant H. McGill)
・‘The small courtesies sweeten life; the greater
ennoble it.’ ( Christian Nestell Bovee)
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