7月18日
「人間は団合の中に生まれ、団合の中を渡るのが、その一生の仕事である。人間が他の動物に比して優越し、万物の霊長といわるるのは、かくその同類と仲よく調和していくためである。」(新渡戸稲造『世渡りの道』)
・藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』213頁には、新渡戸が「桃太郎」の昔話を挙げて、協力することの大切さを説いたことが書かれている。犬、猿、キジを従えた桃太郎は、性質も特徴も異なる多様性を重視したリーダー的存在とも言えよう。時に、犬、猿、キジは、海陸空の軍隊に例えられることもある。
・「二人三脚」とか「三人集まれば文殊の知恵」とか言われるが、一人で考えるより皆で考えると、より良いアイデアが浮かんだり、複数で協力して行動すると効率よく仕事が出来ることが多々ある。火事場のバケツ・リレー等はそうだろう。
・新渡戸は、「団合」を英語でUnionと訳し、お気に入りの言葉だったようだ。横額で、「Union is Power」という揮毫を残している。新渡戸は、人々が仲良く協力することが大きな力となり、富や平和をもたらすと考えていたようだ。
・‘The union of nature and
soul removes the veil of ignorance that covers our intelligence.’(B.K.S. Iyengar)
・‘In union there is strength.’(Aesop)
・‘Union is Peace’ (Kuniko Suzuki)
・‘The force of union conquers all.’(Homer)
・‛Union gives strength to the humble.‘(Publilius Syrus)
0 件のコメント:
コメントを投稿