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2021年7月17日土曜日

新渡戸稲造の至言から(7月17日)

 

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「法律の範囲内なら何事をしても構わぬという議論は、世を仇という考えから起こり、法律が仇を押さえると見做したものであろう。しかし世は法律ずくめにいかぬ。またそうしてはいかぬ。人と人との関係は礼と情とをもって結びつけねばならぬ。」(新渡戸稲造『世渡りの道』)

 

・新渡戸先生のおっしゃる通り、100年前も今も、人間関係は変わらない。100年前よりもたくさんの法律が制定され、改正もされているが、社会がよくなったとは必ずしも言えない。逆に、人間関係はより希薄になっているような気さえする。


・恩師は「法と道徳に触れない限り…」と口癖のように言っていたが、この「道徳」の意味がより広く深く、新渡戸の言う「礼と情」に通じるものなのだろう。

 

・この世の中の問題は、法律制度では解決できないものがほとんどである。最後の手段と思って司法に訴えるが、それが最終的解決になることはまれである。

 

・人間生活にとって、礼節をもって人に接すること、情熱や情感をもって物事を進めることは、何にもまして大切なことである。前者がなくては「無礼」になるし、後者がなければ「冷淡」な世の中になってしまう。

 

・温かな心(温和、柔和、親切心、思いやり、優しさ等)が、太陽のように、人の心をも解き放つ。

 

・‛Law and order exist for the purpose of establishing justice and when they fail in this purpose they become the dangerously structured dams that block the flow of social progress. (Martin Luther King, Jr.)

 

・‘I am free, no matter what rules surround me. If I find them tolerable, I tolerate them; if I find them too obnoxious, I break them. I am free because I know that I alone am morally responsible for everything I do.’(Robert A. Heinlein

 

・‘Laws grind the poor, and rich men rule the law.’(Oliver Goldsmith

 

・‘If there were no bad people, there would be no good lawyers.’(Charles Dickens

 

・‘When men are pure, laws are useless; when men are corrupt, laws are broken.’‘(Benjamin Disraeli

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