8月23日
「人は常に好意をもっていると信じて、露ほども疑うようなことなく、誠をもって人に接したならば、人もまた誠を現わすものであります。もし中傷的のことを耳にしても、いよいよそれの判然(と)するまでは、いつまでも善意に解することが必要であります。」(新渡戸稲造『婦人に勧めて』)
・相手を思って行動しても、なかなか理解されず、感謝されないどころか罵倒されてしまうこともある。それでも、誠実に善行を積んでいけば、相手から直接でなくても、まわりまわって自分に善いことがかえってくる。これがご縁(円、〇)というものか。
・人の噂に惑わされず、相手を信じて誠実に付き合う。そうすれば、相手の本音もわかってくる。
・李登輝元台湾総統は、生涯、特に2冊の本を大事にされた。1冊が新渡戸稲造の『武士道』、もう1冊がカーレイルの『衣装哲学』。その李登輝総統の座右の銘は「誠実自然」。
・英語で、善行は、a good conduct、善行を積むは、do a good deed、
一日一善は、one good deed a day、慈善行為は、an act of mercy
(charity)
コミンテルンに牛耳られていた太平洋問題調査会では、結局、新渡戸は手玉に取られた。残念ながら新渡戸が思うほど、人間は善意ではない。
返信削除いや、悪意を善意と思い込むものだ。下心のある誠もある。