8月25日
「たとい一度でも操を破られたことのある身で、そのまま他へお嫁に行くのは、先方をあざむくように思われるでしょうが、…このことは是非明かさなければならないものでしょうか。」(新渡戸稲造『一人の女』)
・新渡戸は、誠実であること、正直であることを大切にしたが、プライバシーも尊重した。特に、女性のプライバシーには気を遣っていたようだ。男女平等ではなかった当時の社会で、女性の立場を理解しつつ、女性の社会的地位の向上に尽力した男性はそう多くないだろう。だから、多くの女性から相談の手紙が新渡戸宛にたくさん届いたのだろう。
・藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』252頁に書かれている13歳の少女に降りかかった事件は、ショッキングである。今日でも起こり得る事件である。未成年の戯れからも、こんな事が起こってしまう。だから正しい心の教育が必要なのだろう。新渡戸の存在は、おそらく多くの女性たちの命を救い、精神的苦痛を和らげたことだろう。現在、新渡戸のような人がいたら、若者たちの自殺は減少するだろう。
・少年少女時代に性的虐待を受けると、一生のトラウマになってしまうことが多い。だから、絶対、児童虐待、児童ポルノ等は許されない。
・どうしても思い出さずにはいられない友人がいる。彼女は高校生の時、身ごもり堕胎するという経験があり、それが一生トラウマになっていたようだ。良き就職、良き夫にも恵まれたが、どうしても再び身ごもることが出来ず、それを苦に、ご主人に申し訳なく思ったのか、自ら命を絶ってしまった。きれいで笑顔の可愛い人だった。(合掌)
・Your life is your own, but it is not only yours.
(あなたの命(人生)は自分自身のもの、だけど、あなただけのものではない。)
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