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2020年8月31日月曜日

新渡戸稲造の至言から(8月31日)

 

831

「犯罪者を改善しようとする者は、自分の被保護者に、その犯罪名を言ってはいけない。彼らに暗い過去を想いおこさせれば、過去の暗黒へ飛び込ませることになる。悪人には、悔い改めれば楽園に入るであろうと言え。そうすれば、彼は評判以上の者になるだけでなく、過去の自己自身を超えた者となるであろう。」(新渡戸稲造『編集余禄』)

 

・人を叱るより褒めて育てる方が効果が上がるそうだ。実際、褒めることばかりしたサッカー・チームと、注意点ばかり指摘したサッカー・チーム、前者の方が良い成績を修めたという実験結果もあるそうだ。

 

・新渡戸は、人を信じ、明るい未来を描くことを忘れない教育者だった。

 

・絶望的な時ほど、人は、希望の光を必要とする。

 

・人は全能ではないけれど、無限の可能性がある。

 

・ゼロ(零、0)は、無限(∞)につながる。

 

・他人は変えられないけれど、自分は自分で変えられる。

 

・楽しい未来を描けば、苦しい時も頑張れる。山登りみたいなもの:頂上で美しい景色が待っている、美味しいお弁当が食べられる等思えば、険しい道も進める。

・「彼(犯罪人)は評判以上の者になるだけでなく、過去の自己自身を超えた者となるであろう。」という新渡戸の言葉には一理ある。捨てるものもないので、名誉や地位等、まわりの目や世間体を気にせず、信念に基づいて行動できるのが、こういう人たちかもしれない。

 

「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)を共にして国家の大業は成し得られぬなり。」という西郷南洲の至言を思い出す。

 




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