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2020年9月17日木曜日

新渡戸稲造の至言から(9月17日)

 

917

「外に出て見ると、最新流行の晴れやかなる衣装の紳士、貴婦人、淑女の行列するがごとく行くに逢う。して、己の姿はと鏡に写して恥ずかしく思わば、思いかえして考えよ。着物も人にあらず、皮も人にあらず、ただ心のみ人なることを。」(新渡戸稲造『一日一言』)


昭和演歌(1966昭和41)にも、「ぼろは着てても心の錦  どんな花よりきれいだぜ…」(いっぽんどっこの唄)とある。

・「花がきれいに見えるのは、あなたの心がきれいだから…」(相田みつを)

・「内面を写す鏡は本人以外の人が持っている良き友よ

倉敷の隣町(玉島)に円通寺という寺があり、かつて良寛和尚という方が修行で滞在されていた。高僧との噂を聞きつけた村人の招きに応じた際、質素な袈裟を着て(乞食僧みたいな恰好で)訪れたところ、「誰だお前は。しっし」と追い返され、次いで高僧然とした袈裟に着替えて訪れたところ招き入れられ、「あなた方が招いたのは私ではなく、この袈裟のようですね」ときらびやかな袈裟を脱ぎおき帰ってしまったという逸話が残っている。倉敷の小学生は皆、この話を道徳教育で聞かされていた。

・質素倹約。質実剛健。

 

・たとえ衣は質素でも、気高く、誇りを持って生きよ。

 

・カーライルの「衣装哲学」のごとく、本質は目に見えないところにある。

 

・♪本当に大事なものは、隠れて見えない。♪(いのちの歌、竹内まりや)

 

・ある人がルイ・ヴィトンのお財布から100円のお賽銭を出したら、あなたは堂々と100円ショップのお財布から1万円の寄付をすれば良い。

 

・汚れた流行の服を着るよりは、古風でも清潔なものを身に付けよ。

 

・一見地味でも価値のあるもの、一見豪華でも価値のないもの。

 

・心がきれいで強い人は、何も恐れるものはない。その姿は、服そのものでなく、雰囲気に表われる。

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