9月2日
「私はあるアメリカ人に向かてて、なぜお前の国はこの連盟に入らないかと言ったところ、…曰く戦争なんかというものは…止まることのないものだ、かつ進歩はみな戦争によるものだ…こういうことを言った。」(新渡戸稲造「国際連盟の組織と活動」)
・戦争はなくならないと言うのは、弱肉強食の社会で、その通りかもしれない。でも、戦争というものがなくならなくても、戦争の少なくすること、食い止めることは可能である。新渡戸は、国連事務次長として、国境紛争の解決を行ったり、アインシュタイン、キュリー夫人、ベルグソン等の有識者を集め知恵を拝借したりして、平和維持に貢献した。
・戦争によって進歩がもたらされるからと言って、戦争は肯定されて良いものではない。戦争によって破壊が進み、進歩が遅れることもある。むしろ、その方が多いのではないか。戦争は、単に進歩の実験場にすぎない。
・戦争がなくならないからと言って何もしなくて良いわけではない。自然災害でも同様である。自然災害がなくなることはないが、被害を最小限度にするために、気象情報などの技術が発達したり、避難訓練をしたりする。戦争は人間が起こすもの。人の意思があれば回避は可能であるし、停戦も可能である。
・平和という理想を掲げることで、人々は、どうやったらそれに到達できるかを考え努力する。最初から、戦争を掲げてしまえば、人々は、戦争の仕方ばかり考えてしまう。
・‘World peace begins with inner peace. ’(14th Dalai Lama)
・‘When you make peace with yourself, you
make peace with the world.’ (Maha Ghosananda)
・‘I do not want the peace that passeth
understanding. I want the understanding that bringeth the peace.’ (Helen
Keller)
・‘When the power of love overcomes the love
of power, the world will know peace.’
(Jimi
Hendrix)
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