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2020年11月12日木曜日

新渡戸稲造の至言から(11月12日)

 1112

「私は青年時代から、この“夜の女王”(月のこと)が好きだった。そしていろんな場所で、さまざまな状況のもとで、彼女を見つめてきた。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・日本人は、月に関する和歌をたくさん詠んできた。新渡戸も例外でなかったらしい。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』335頁参照)

 

・明るくギラギラと照らす日光よりも、日本人は闇夜を照らす穏かな月の光を好んだらしい。日本人の謙虚で地味な性質を表しているのかもしれない。新渡戸もそんな日本人だったらしい。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』335頁参照)

 

・月は、暗い夜の、貴重な道しるべになってくれる。

 

・月は、日時、場所によって、形も色も変わる。その変化を見るのも楽しい。

 

・日本では月に兎が見える。海外では、月に狼が見えたり他のものが見えたりする。

 

・月の満ち欠けは、潮の満ち引きと関連があるらしい。

 

・夜空の月ほどロマンチックでほれぼれするものはない。それが、新渡戸がほれた「夜の女王」であった。

 

・「天の原、ふりさけみればかすがなる 三笠の山に いでし月かも」(阿倍仲麻呂)

 

・異国の地や戦地で見る月も、故郷で見る月も同じ一つの月である。

 

・‘The moon does not care if the dog barks at it.’

・‘The moon is a friend for the lonesome to talk to.’ (Carl Sandburg)

・‘The moon puts on an elegant show, different every time in shape, colour, and nuance.’ (Arthur Smith)




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