11月14日
「老人には自ずから老年の花というものがあるまいか。人の嫌がることを無遠慮に述べることや自分の手柄話をすることを慎んで、青年の勇気と気象をわが身に学ぶ心意であったなら、…心だけは若返り、年寄りとしての花を咲かすことも出来ようと思います。」(新渡戸稲造『偉人群像』)
・高齢化社会と言われる現在。既に、新渡戸は100年以上前に、高齢化時代の高齢者の態度を予測していたような発言である。これからますます高齢化が進む中、新渡戸が言う「老年の花」がたくさん咲くならば、高齢化社会もより豊かなものになるだろうに。
・『古今集』より「色かはる秋の菊をばひととせにふたたび匂ふ花とこそ見れ」(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』337頁参照)
・老人も青年も、お互いが思いやりをもって接することで社会はより過ごしやすくなるだろう。青年もいつか自分が老人となることを意識し、老人は自分が若かった頃の未熟さを認識する。そんなところから心が打ちとける。
・‘I'm fed up to the ears with old men dreaming up wars for young men to die in.’(
‘No old Men (excepting Dr. Wallis) love Mathematicks.’(
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