・貿易の相互依存が深まったからと言って平和(良好な国際関係)が保たれるわけではない。それは新渡戸の生きた時代もそうだったし(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』346頁参照)、現在21世紀もそうである。
・物の交換の貿易よりも思想の交換(共有う)の方が重要だという新渡戸の言葉は、今でも通じる。中国は、、日本を含む多くの諸国の第一の貿易相手国となったが、その思想、考え方は民主主義諸国とは異なり、多くの国々と軋轢を生んでいる。
・‘Like-minded countries’(価値を共有する国々)とは、文字通り訳すと「似たような考え(思想)の国々」となる。新渡戸のいう「思想や感情」の共有が可能で、同じ国際ルールに従って秩序を維持できる友好国のことだろう。
・目に見えない思想や感情の交流こそ、物品の貿易よりも、平和にとって大事な鍵となる。
・目に見えにくい、手に取ることのできない国際関係は、目に見えない、触れることのできないものによって支えられている。
・モノ・ヒト・カネの交流が国際経済を潤している(繁栄の基礎である)が、思想や感情の流れが人オ心を動かし、平和の基礎となる。
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