12月26日
「伯爵としてお勤めするのではなく、ただ陸軍少尉としてご奉公するのであるから、一家のことなどは何の心置きもない。」(新渡戸稲造『偉人群像』)
・上記は、日露戦争(1904年~1905年)を前に、南部利祥(としなが)が述べた言葉で、新渡戸が感動したものである。南部利祥は日露戦争で命を落とすが、新渡戸からこの言葉を聞いた児玉源太郎は涙を流したそうだ。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』381頁参照)
・上記の新渡戸のエピソードから、日露戦争で二人の息子を亡くした乃木希典大将を思い出す。
・「滅私奉公」はなかなか出来ることではない。だからこそ美徳に成り得る。
・滅私奉公は、政治家や官僚のモットーであるべきだ。
・個人主義が発達した現代、滅私奉公は死語になりつつあるが、利己主義がすぎると社会は分断し無秩序になる。一人一人がバラバラになるよりは、社会の安定には、ある程度の協調性、奉公が必要なのではないか。
・One for All,
and All for One. 奉公とともに奉仕(私)も。
・「無私の心」が大切なのは、日本ばかりではない。昨日、クリスマスの英国エリザベス女王陛下のメッセージでも、その事が語られている。無名戦士のこと、ナイチンゲールのこと等、自分より人のために命を懸ける姿は、新渡戸の「偉人群像」と重なる。
(参考)【全訳】エリザベス英女王、クリスマスのあいさつ 「あなたはひとりではありません」 (msn.com)
・‛True strength lies in
submission which permits one to dedicate his life, through devotion, to
something beyond himself. ‛ (Henry Miller)
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