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2020年12月27日日曜日

新渡戸稲造の至言から(12月27日)

 

1227

「明治の初めに英雄が数多(あまた)現れたのは、彼らに学問があったのではない。むしろ学問のなかったことが彼らを偉大に、かつ強くせしめたのである。」(新渡戸稲造『人生読本』)

 

・上記の言葉を述べた新渡戸の頭の中には、新渡戸が出会った伊藤博文、大隈重信、福沢諭吉、児玉源太郎、乃木希典等の存在があった。新渡戸は人一倍勉学に励んだものだが、他の人に対しては、心を強く鍛えることをより説いたそうだ。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』382頁参照)

 

・学問も大事だが、より大事なのは心を強く鍛えることだ。

 

・危機の時代、学問に縛られて柔軟性を失うより、学問がないことが強みになることがある。

 

・「才能で負けるのはまだ言い訳が立つ、しかし誠実さや、勉強、熱心、精神力で負けるのは人間として恥のように思う。他では負けても、せめて誠実さと、精神力では負けたくないと思う。」(武者小路実篤)

 

・‘Just as eating against one’s will is injurious to health, so studying without a liking for it spoils the memory, and it retains nothing it takes in.’(「食欲がないのに食べても健康に悪いように、やる気がないのに勉強しても記憶力が損なわれ、記憶したことは保存されない。」)(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

 

・「君たち、漫画から漫画の勉強するのはやめなさい。一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ。」(手塚治虫)

 

・本当の学問は、単に勉強することではない。それは、人生そのものである。

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