このブログを検索

2021年2月28日日曜日

新渡戸稲造の至言から(2月28日)

 228


「人間の伸々(のびのび)するのは、頭で伸びるのではない。肝で伸びるのである。この肝に温か味があって、始めて人間が伸びる。この温かい情愛のあるところが青年の青年たるところであり、青年の進歩もそこから出るのである。」(新渡戸稲造『内観外望』)

 

・新渡戸は、読書や歴史上の人物から学ぶのも大事だが、より大切なのは、血の通った人間と直接触れ合って成長することだと説いている。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』65頁を参照)そんな考え方が、上記の「温かい情愛」や「肝に温か味」という言葉につながったのだろう。

 

・人と人とが触れ合う真の世界は、ヴァーチャルな世界よりも、ずっと大きな力を有す。

 

・北風より太陽。太陽はコートを脱がすだけでなく、人の心を解き放す。

 

・叱る以上に、褒めると人は成長する。

 

・良き友を選びて、共に切磋琢磨せよ。

 

・良き先生には、遠慮せずに何でも聞いてみよう。良き先生なら、きっと答えてくれる。わからなくても一緒に考えてくれる。

 

The human touch is that little snippet of physical affection that brings a bit of comfort, support, and kindness. It doesn’t take much from the one who gives it, but can make a huge difference in the one who receives it.Mya Robarts

 

・‘Nothing eases suffering like human touch.Bobby Fischer,

 

(読者より)

226日の新渡戸の至言について>

・「『お天道様がみている』という言葉は良きにつけ悪しきにつけ、人皆に平等に注がれる自然の恵みでしょうか日本人の精神(自然崇)を形成する上で、とても大切な感性ですね。」

227日の至言について>

‛That's what university life is all about. Challenging, questioning, enjoying good people and good friends, and pushing yourself to the limit. ‘David Robinson

「いい言葉ですね。もちろん大学生活の心得だけではなく、人生全般に当てはまる言葉です」

0 件のコメント:

コメントを投稿

岡倉天心『The Book of Tea』を読む会(第4回と補講のお知らせ)

 NipponIA(ニッポン・インターナショナル・アカデミー)では、 新渡戸稲造の『武士道』を原文英語で読む会に続き、 岡倉天心の『茶の本』を原文英語で読む会を開催しています。 ・1月の講座は延期になり、2月に第4回を以下の要領で行います。 ・また、第1回の補講を、ご希望のより開...