4月17日
「逆境は他人の心を試す石であるのみならず、自身の精神を試す力である。」(新渡戸稲造『修養』)
・新渡戸の上記言葉は、自分が逆境にあった時に、他人がどう接してくるかで本心がわかるという意味(前半)と、他人が逆境にある時に自分がどう接しているかを問う(後半)ものである。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』116頁参照)
・藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』116頁には、新渡戸の札幌農学校時代のエピソードが載せられている。新渡戸が逆境にある苦学生を思いやって、不衛生な安い住居に住まないように言うと、その学生は、新渡戸の家から見る月も自分の(古ぼけた)家から見る月も同じように美しい、と答えたそうだ。ここで、思い出すのが、あるビル・ゲイツのお話。彼がお金持ちになってから、かつて自分が貧しい時に新聞を無料でくれた新聞屋さんにお礼をしたくて探しあて、いくらお礼したらよいか尋ねた。その人は、「自分のしたことはどれほどの価値があるのでしょうか。」と答えたそうだ。そこで、ゲイツは、彼に対して恥じたそうだ。新渡戸も、同じ。自分達はよりお金があっても、彼ら(よりお金のない人達)より、よほど心が豊ではなかったことに気づかされた。
・逆境こそ、本物を教えてくれる良い機会。
・人の心は逆境の時ほど、よくわかる。
・自分の力も、逆境の時に、一番わかる。
・‛We
are not rich by what we possess but by what we can do without.’ (Immanuel Kant)
・‘It is
not the man who has too little, but the man who craves more, that is poor. ’(Lucius Annaeus Seneca)
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