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2021年6月21日月曜日

新渡戸稲造の至言から(6月21日)

 

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「月光深沈たるこの秋の夜には、華やいだ思いはその心に宿らない。一年中で今が一番、瞑想と思索にふさわしい時である。燃える情熱からの休息が与えられるし、無謀な思いは癒される。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・新渡戸は、穏やかな秋の季節が好きだったようだ。暑く情熱的な夏よりも、静かな秋に、思索にふけることを好んだようだ。秋の名月とともに、秋の七草の1つである萩の花もこよなく愛した。

 

・日本の秋はからっと晴れて爽やかで過ごしやすい。「秋晴れ」と言うくらいである。そして、秋の夜長は、読書するもよし、瞑想に耽るもよし。

 

・日光に比べ、月光は優しく照らす。暗い夜に明るく光る秋の名月を眺めながら、様々な事を思う巡らす。

 

・‘An autumn garden has a sadness when the sun is not shining.’Francis Brett Young

 

・❛Delicious autumn! My very soul is wedded to it, and if I were a bird I would fly about the earth seeking the successive autumns.❜(George Eliot

・❛The moon is a friend for the lonesome to talk to.‘ (Carl Sandburg

・‛The moon puts on an elegant show, different every time in shape, colour and nuance.‘ (Arthur Smith

 

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