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2021年6月27日日曜日

新渡戸稲造の至言から(6月27日)

 

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「新聞に書かれず、警察署に呼び出されたことがないから、自分は悪い者でないと思うは、自己をあまりに見くびるもの。悪評を受け、犯罪の嫌疑を受けても善き人はある。人には誉められている悪人も世には少なくない。」(新渡戸稲造『一日一言』)

 

・警察も法律も裁判所も人間が作って人が運用している制度。それを悪用している人もいる。だから冤罪や人権弾圧等も起こり得る。真理、真実は、人間を超えた、もっと大きな力によって判断される。

 

・ヒットラーは民主主義から生まれた指導者である。すなわち、当時のドイツ人から人気があった。アウシュビッツを始め幾つも出来た強制収容所、多くの人が協力しなければ、あれだけの事は実現も運用もできなかった。

 

・有名になればなるほど、悪評もやっかみも多くなる。

 

・表に出るのは、その人のほんの一部。その人の本性や裏の顔は、なかなか分からない。

 

・裁判所や警察の「調査」や「鑑定」等も、何十年も生きて来た人に、ほんの数分会って書いて判断してしまう。その人の何十年にわたる人生を理解せず、理解しようともしないままに。

 

・メディアは、悪人を作るのが大好きな産業だ。

 

・「裸の王様」にはなりたくない。

 

・知られざる善人ほど、大切にしよう。

 

・「善人とは、自己の罪過を記憶し、自己の善事・善行を忘却するひとのことをいい、悪人とは、これとは反対に、自己の善事善行を記憶し、罪過を忘却する人のことなり。」 (「ユダヤ伝経」)

 

・「善人においては現世にても死後にても悪は発生せず。」(ソクラテス)

 

・「正しき人は最も平静なる心境にあるも、不正なる人は極度の混乱に満ち溢る。」(エピクロス)

・「未だ曾つて邪は正に勝たず。」 (菅原道真)

 

The real man smiles in trouble, gathers strength from distress, and grows brave by reflection.’(Thomas Paine

・‘Waste no more time arguing what a good man should be. Be one.’(Marcus Aurelius

 

・‘It is his nature, not his standing, that makes the good man.’ (Publilius Syrus

 

A good man will not lie, although it be for his profit.’ (Marcus Tullius Cicero

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