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2021年6月30日水曜日

新渡戸稲造の至言から(6月30日)

 

630

「俺は生徒を教えるつもりで校長になったが、かえって生徒から教えられた、非常に修養した。」(『新渡戸博士追憶集』)

 

・できる先生ほど、謙虚である。

・無知の知を知ると、より物事を知ろうとし、知恵も知識もより多く得られるようになる。

 

・先生と生徒の関係も相互依存である。

 

・友達同士の切磋琢磨、先生と生徒との切磋琢磨、そうして人は成長する。

 

・人間に完璧な人はいない。日々の状態も異なる。環境によっても変わる。だから、その日の気付きも、発見も、感じ方も、人それぞれである。だから、先生が生徒に教えることもあれば、先生が生徒から教わることもある。

 

・学ぶ姿勢、だからより賢くなる。

・学ばなくなったら、お馬鹿さんになるだけ。

・知ったかぶりする人には、情報は集まらない。

・誰にでも(同じ)質問をしてみる。そうすると、真実が見えてくる。

 

・偉い人ほど、人に物を尋ねるのも上手。

 

・どんな情報も、人から直接聞いてみる。メディアを媒介したものより、色々なものが見えてくることがある。

 

・‘What the teacher is, is more important than what he teaches.’ (Karl A. Menninger

 

・‘The art of teaching is the art of assisting discovery.’ (Mark Van Doren

 

・‛The task of the modern educator is not to cut down jungles, but to irrigate deserts.‘ ( C. S. Lewis

 

・‛Math teacher: I have 5 bottles in one hand, and 6 in the other. What do I have? Student: A drinking problem. ‘( Unknown

2021年6月29日火曜日

新渡戸稲造の至言から(6月29日)誠(Integrity)

 

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「人の誠を知ることは容易でありませぬ。人の誠を知るほどの人は、必ず誠のある人であります。ゆえに自分がまず誠をもって人に接しなければ、人は誠を現すものではありませぬ。」(新渡戸稲造『婦人に勧めて』)

 

・己の誠をもって、人の誠を知る。

 

・自分に誠実であれば、人にも誠実になれる。

 

・誠実に丁寧に人に接する、物に接する、自然に接する、そうすると物事が見えて来て、ものの良し悪しも透けて見えるようになる。

 

・誠実さの原点は正直であること。

・正直で誠実であれば、良い人との出会いがある。悪人はどこかに逃げて行く。

 

・新渡戸が校長を退任する時、教え子の多くがそれを惜しんで、新渡戸にツツジの花かごを贈った。新渡戸の誠実さに触れた生徒たちは、その後も新渡戸を囲んだ同窓会を開くようになった。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』192頁参照)

 

「誠とは忠義なり」(近藤勇)

・‛Integrity without knowledge is weak and useless, and knowledge without integrity is dangerous and dreadful.‘(Samuel Johnson

 

・‘Integrity is telling myself the truth. And honesty is telling the truth to other people.’(Spencer Johnson

 

・‘Keep true, never be ashamed of doing right, decide on what you think is right and stick to it.’(George Eliot

・‘Whoever is careless with the truth in small matters cannot be trusted with important matters.‛(Albert Einstein

・‘A life lived with integrity even if it lacks the trappings of fame and fortune is a shining star in whose light others may follow in the years to come.‛(Denis Waitley

2021年6月28日月曜日

新渡戸稲造の至言から(6月28日)

 

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「我が生涯をかえりみ、いちばん骨の折れたのも一高の校長時代であったが、最も愉快だったのも、やはり一高時代であると言いうる。」(『新渡戸博士追憶集』)

 

・教え子の中でも、特に優秀なのと、特に出来の悪いのが、一番印象に残る。

 

・味方が多い人は、敵も多い。

 

・一度きりの人生、思いっきりやったら、もっと面白い人生になる。

 

・苦労が多いほど、喜びも大きい。

 

・教育には「情熱」が必要。先生にも、生徒にも。

 

・何も言って来ない学生より、食いついてくる学生の方が、絆が深まる場合がある。

 

・どうしようもないやつだけど、憎めないやつがいる。

 

・辛い時に支えてくれたり、励ましてくれたりした人は、一生、忘れない。

 

・人生を振り返ると、平凡の日々よりも、事件性のある事柄の方が、強く記憶に残る。

 

・文部省からも教授たちかも新渡戸校長は批判されもしたが、新渡戸先生の精神に、純粋な青年たちは十分感化されたようだ。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』191頁参照)

 

・‛Life is either a daring adventure or nothing at all.‘ (Helen Keller

 

Even though you’re growing up, you should never stop having fun.’(Nina Dobrev

 

Do anything, but let it produce joy.’( Walt Whitman

 

・‘Everyone wants to live on top of the mountain, but all the happiness and growth occurs while you’re climbing it.’(Andy Rooney

 

・‘The life you have left is a gift. Cherish it. Enjoy it now, to the fullest. Do what matters, now.’( Leo Babauta

 

・‘If it’s not fun, you’re not doing it right.’(Bob Basso

 

2021年6月27日日曜日

新渡戸稲造の至言から(6月27日)

 

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「新聞に書かれず、警察署に呼び出されたことがないから、自分は悪い者でないと思うは、自己をあまりに見くびるもの。悪評を受け、犯罪の嫌疑を受けても善き人はある。人には誉められている悪人も世には少なくない。」(新渡戸稲造『一日一言』)

 

・警察も法律も裁判所も人間が作って人が運用している制度。それを悪用している人もいる。だから冤罪や人権弾圧等も起こり得る。真理、真実は、人間を超えた、もっと大きな力によって判断される。

 

・ヒットラーは民主主義から生まれた指導者である。すなわち、当時のドイツ人から人気があった。アウシュビッツを始め幾つも出来た強制収容所、多くの人が協力しなければ、あれだけの事は実現も運用もできなかった。

 

・有名になればなるほど、悪評もやっかみも多くなる。

 

・表に出るのは、その人のほんの一部。その人の本性や裏の顔は、なかなか分からない。

 

・裁判所や警察の「調査」や「鑑定」等も、何十年も生きて来た人に、ほんの数分会って書いて判断してしまう。その人の何十年にわたる人生を理解せず、理解しようともしないままに。

 

・メディアは、悪人を作るのが大好きな産業だ。

 

・「裸の王様」にはなりたくない。

 

・知られざる善人ほど、大切にしよう。

 

・「善人とは、自己の罪過を記憶し、自己の善事・善行を忘却するひとのことをいい、悪人とは、これとは反対に、自己の善事善行を記憶し、罪過を忘却する人のことなり。」 (「ユダヤ伝経」)

 

・「善人においては現世にても死後にても悪は発生せず。」(ソクラテス)

 

・「正しき人は最も平静なる心境にあるも、不正なる人は極度の混乱に満ち溢る。」(エピクロス)

・「未だ曾つて邪は正に勝たず。」 (菅原道真)

 

The real man smiles in trouble, gathers strength from distress, and grows brave by reflection.’(Thomas Paine

・‘Waste no more time arguing what a good man should be. Be one.’(Marcus Aurelius

 

・‘It is his nature, not his standing, that makes the good man.’ (Publilius Syrus

 

A good man will not lie, although it be for his profit.’ (Marcus Tullius Cicero

2021年6月26日土曜日

新渡戸稲造の至言から(6月26日)武士道(Bushido, 'Noblesse Oblige')

 

626

「ブシドウは学義的には武士道、すなわち武士がその職業において、また、日常生活において守るべき道を意味する。一言にすれば『武士の掟、すなわち武人階級の身分に伴う義務(ノーブレス・オブリージュ)である。』(新渡戸稲造『武士道』)

・新渡戸は、乃木希典将軍に関して、義務や責任観念を有した「最後の武士」と評している。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』189頁参照)

 

・日本人の武士道精神はどこに行ったのか。

 

・「ノーブレス・オブリージュ」(武士道、騎士道)は、古今東西、普遍的価値であり得る。

 

・位の高い人、権力を持つ人ほど、それに応じた義務と責任を伴う。

 

・下位にいる間に、自由を味わおう。責任もそんなに重くないのだから。

 

Service, which is nothing other than a modern echo of noblesse oblige, and generally undertaken in the same spirit of benign condescension. -William Deresiewicz

 

「サービスを日本語で訳すと奉仕と感謝である。」(野萩康雄)

Great power involves great responsibility Franklin D. Roosevelt

 

Noblesse oblige; or, superior advantages bind you to larger generosity. Ralph Waldo Emerson

 

 

2021年6月25日金曜日

新渡戸稲造の至言から(6月25日)問題解決(problem-solving)

 

625

「われわれが国際の問題を決する時には、公平なる知識と、冷やかなる感情とをもって、利害すなわち経済的関係を充分に顧慮したならば、戦争が止むようになるのではなかろうかと思います。」(新渡戸稲造『人生雑感』)

 

・国際間の問題では、とかく感情的になりやすい。まして、公平感や国家の威信が関わる問題では、そうである。結局、最後は経済的利益を分配と言うことになるのだろうか。それでも、そこに不公平感が生じると、なかなか解決しない。

 

・「問題は解決されるためにある。」(中山素平)

・大きな問題、解決の難しい問題にこそ、冷静に立ち向かう必要がある。

 

・偏った情報では、適切な判断はできない。

 

・問題解決のための交渉は、対立する利害の調整に他ならない。

 

・対立する者同士が納得する問題解決に、妥協の産物はつきものである。

 

・扉1つ開けるにも様々な方法がある。「押して駄目なら引いてみな。」「叩けば、さらば開かれる。」

 

・‛I've learned over decades of building that a deadline is a potent tool for problem-solving.’(Adam Savage

 

・‘Too many problem-solving sessions become battlegrounds where decisions are made based on power rather than intelligence.’(Margaret J. Wheatley

 

・‘I'm not afraid of problem-solving. There is always a way.’(Hanneli Mustaparta

 

・‘Never try to solve all the problems at once make them line up for you one-by-one.’ (Richard Sloma

 

・‘Determine the thing that can and shall be done, and then we shall find the way.’ (Abraham Lincoln

 

・‘There's no use talking about the problem unless you talk about the solution.’(Betty Williams

 

・‘One thing is sure. We have to do something. We have to do the best we know how at the moment . . . ; If it doesn't turn out right, we can modify it as we go along.‛ (Franklin D.Roosevelt

2021年6月24日木曜日

新渡戸稲造の至言から(6月24日)

 

624

「桂さんについての最初の印象は、わが輩にとっては頗(すこぶ)る好良であった。彼は正しく我輩の眼中には及第したものであった。」(新渡戸稲造『偉人群像』)

 

 

上記は、当時、あまり評判が良くなかった桂太郎元総理に対する新渡戸の評価である。新渡戸は、伊藤博文、児玉源太郎、後藤新平とも親交があり、日本の指導者を知った上で、日露戦争後の日本の満州政策等に関して米国で講演を行なった。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』187頁参照)

 

People ask the difference between a leader and a boss… The leader works in the open, and the boss in covert. The leader leads, and the boss drives. (Theodor Roosevelt

 

The elusive half-step between middle management and true leadership is grace under pressure. (John F. Kennedy

 

A leader is a dealer in hope. (Napoleon Bonaparte

 

・好かれなくても良いから、信頼はされなければならない。嫌われることを恐れている人に、真のリーダーシップは取れない。(野村克也)

岡倉天心『The Book of Tea』を読む会(第4回と補講のお知らせ)

 NipponIA(ニッポン・インターナショナル・アカデミー)では、 新渡戸稲造の『武士道』を原文英語で読む会に続き、 岡倉天心の『茶の本』を原文英語で読む会を開催しています。 ・1月の講座は延期になり、2月に第4回を以下の要領で行います。 ・また、第1回の補講を、ご希望のより開...