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2021年4月30日金曜日

新渡戸稲造の至言から(4月30日)

 

430

「人の性格を見るには、その人間が一番何も考えていないとき、ひよっと物を食っているとき、咳払いをしているときなどに、あんな人間であるということができる。」(新渡戸稲造『読書と人生』)

 

・かしこまって着飾っている時よりも、普段の姿の方が、その人の本質がわかる時がある。

 

・留学を通して、新渡戸は、様々なマナーを身に付け、弟子たちには、それらの所作を教えた。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の129頁参照)新渡戸は、外国において、自分が日本人の代表として見られていることを意識し、注意していたようだ。

 

・自分も相手も自然体でいられる、そんな関係こそ信頼が長続きする。

 

・何気ない行動を人は見ている。だから、誰も見ていない一人の時から、良き行動を行い、マナーに気を付け、それを習慣にしよう。

 

・「天才とは本質を見抜く人である。」(カーライル)

 

・「人間関係で気をつけなければならないことは、自分勝手な思い込みで人を判断してはならないということ」(ジョセフ・マーフィー)

 

・‛Style is a reflection of your attitude and your personality. ‘(Shawn Ashmore
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Two things define your personality, the way you manage things when you have nothing, and the way you behave when you have everything. (Unknown

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2021年4月29日木曜日

新渡戸稲造の至言から(4月29日)

 

429

「大学というものはサムシング・オブ・エブリシング、エブリシング・オブ・サムシングということをもって理想とする。」(新渡戸稲造『内観外望』)

 

・「サムシング・オヴ・エブリシング」とは、全てを少しずつ知っている、すなわち教養を持つこと、そして、「エブリシング・オブ・サムシング」とは、ある事柄のすべてを知っている、即ち専門性を持つことを意味する。新渡戸は、そのどちらも有するような教育があるべき姿だとした。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の128頁参照)

 

・広い教養と深い専門性はどちらも重要である。「木を見て森を見ず」では、全体像を見失い、道に迷ってしまいがちである。

 

・かつては教養のある「哲学者」が尊敬されていたが、現代は「専門家」が「先生」と呼ばれて敬まわれる。

 

・「井の中の蛙」になるな。

 

・真に頭のいい人は、難しい専門的知識も、一般人に分かり易く説明できる。

 

・カーネギー(Andrew Carnegie)の墓には、「自分より優れた人を使うすべを知っている者、ここに眠る」(Here Lies a Man Who Knew How to Enlist in His Service Better Men Than Himself.)と記されている。

 

学ぶことを止めてしまった人は年老いる。学び続ける人はいつまでも若い。」(ヘンリー・フォード)

 

・「本当の教養とは、知識を仕入れるよりも、自分なりの見方、考え方を獲得することではないだろうか。」(佐伯啓思)

 

・「感謝の念は教養の結実である。」(サミュエル・ジョンソン)

・‛None of the great discoveries was made by a “specialist” or a “researcher.”’ (Martin H. Fischer)

 

・‛The more the world is specialized more it will be run by generalist.’ (Marcel Masse)

2021年4月28日水曜日

新渡戸稲造の至言から(4月28日)

 

428

「最近…東北地方と北海道を旅行してきたが・・あらためて感銘を受けた。…北国の人々は、愛想よく温和な性質や市民生活の楽しみは欠けているとしても、性格の不屈と独立においては南国の兄弟にまさる。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・明治の影響で大正、昭和になっても長州や薩摩出身者が政治の中央を占めることが多かったが、その中においても、原敬や後藤新平等、東北出身者が国の発展に貢献した。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の127頁参照)

 

・東北人や北海道民の不屈の精神は、厳しい寒さに耐えて生活していることから来るのだろうか。

 

・東日本大震災を思い出す。どんな災害に何度あっても、東北の人々は不屈の精神で、その地を復旧、復興させ、代々、土地、文化、歴史をつないできた。

 

・「根気は不屈の精神の最も素晴らしく価値ある要素であると同時に、最も難しい部分でもある。根気のない所に、幸福が訪れる望みはない。」(ジョン・ラスキン

 

・‘Strength does not come from physical capacity. It comes from an indomitable will.’ (Mahatma Gandhi

強さは「肉体的な力」から来るのではない。それは「不屈の意志」から生まれる。」(マハトマ・ガンジー

 

・‛I know what martial arts have done for me. They've taught me integrity, self-control, perseverance and an indomitable spirit. ‘ (Stephen Thompson


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2021年4月27日火曜日

新渡戸稲造の至言から(4月27日)

 

427

「“真に偉大なる人とは、青年と心を結べる人なり”…老年の知恵は青年を叱ることにあるのではなくて、清新なエネルギーを差しむけるべき道を(彼らに)示すにある。…真に希望に満ちた青年とは、老年と心を結べる人である。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・老年と青年が一緒になってこそ、より良いものが生み出せる。老年は経験があり、青年は斬新さがある。

・新渡戸は、柳田国男等、自分より若い学者の論をよく採用した。それにより若手学者は自信をもつようになる。新渡戸は上にへつらったり、下にいばったりする人ではなかった。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の126頁参照)

 

・老若男女、皆仲睦まじく。

 

・温故知新

 

・若者は将来、自分がなるかもしれない姿として老人を敬い、老人はかつて自分もそうだったと若者を励ます。

 

・‛Age is an issue of mind over matter. If you don't mind, it doesn't matter. ‘ (Mark Twain

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・‘In youth we learn; in age we understand. ’(Ebner-Eschenbach

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‛To be old and wise, first you must be young and stupid.’ (unknown)

2021年4月26日月曜日

新渡戸稲造の至言から(4月26日)

 

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「アイヌ族は、かつてはわが国の広い部分に住む強大な民であった。じっさい、今われわれが“われわれのもの”と呼ぶ国土は、以前は“彼らのもの”であった。」(新渡戸稲造『編集余録』)

・札幌農学校教授時代、新渡戸は、道内を周り、アイヌの実情等を知り、その保護に尽力した。それ故、アイヌ側も新渡戸に信頼を寄せていたようだ。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の125頁参照)

 

・盛岡市先人記念館を訪ねると、新渡戸稲造の他、米内光政、金田一京助のコーナーが広く設けられている。金田一京助は、言語学者で有名だが、アイヌ語の研究でも特筆すべき業績を残している。新渡戸にしても金田一にしても、明治のエリート達が、日本国内の少数民族を大事にしていたことが分かる。

 

・「カント オロワ ヤク サクノ アランケプ シネプ カ イサム(天から役割なしで降ろされるものは一つもない」(アイヌの諺)とは、すなわち、この世に存在するもの全てに役割があると言う事。一人ひとり、一つひとつが大切な存在。

 

・‘People of different ethnicities are definitely not of differing species. Biologically speaking, people are people.’ (Robert Paul Weston

 

Minority art, vernacular art, is marginal art. Only on the margins does growth occur.‘ (Joanna Russ

 

the aim of a constitutional democracy is to safeguard the rights of the minority and avoid the tyranny of the majority. (Cornel West

2021年4月25日日曜日

新渡戸稲造の至言から(4月25日)Bushido(武士道)

 

425

「この小著の直接の端緒は、私の妻が、かくかくの思想もしくは風習が日本にあまねくおこなわれているのは、いかなる理由であるかとしばしば質問したことによる」(新渡戸稲造『武士道』)

 

・新渡戸は、かつてベルギーの教授から、「日本は宗教教育でなく何で道徳を学ぶのか」と問われて即答できずにいた。また、米国出身のメリー夫人から日本人の習慣等についてよく尋ねられた。それらへの回答として新渡戸が試みたのが「武士道」の解説だった。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の124頁参照)

 

・良き質問は良き答えを生む。

 

・常になぜを忘れずに、思考を停止させない。

 

・「武士は食わねど高楊枝」・

 

・武士道精神は、今日の日本人に、どのような形で受け継がれているか。


・「僕が思う日本人の誇りとは、やはり武士道の精神。「惻隠の情」という言葉は、勝負の世界では負けていく者にも礼儀を尽くすことですが、今の世の中で言うなら、他人の立場に立って、ものごとを感じとることや思いやることだと思うんです。これは日本人の根底に自然とあるものなんじゃないでしょうか。海外で仕事をするときには、こういった日本人の美徳を否定してはいけないと思います。海外では誇りを持たない人間は認められないと思うんです」(中井貴一)

・「士族の商法」

・「武士に二言はない」

・「武士の三忘」

・「武士は相身互い」


・「一合取っても武士は武士」

 

・‘The best fighter is never angry. (Lao Tzu

 

・‘There is no greater solitude than that of the samurai unless it is that of the tiger in the jungle... Perhaps... (Jean-Pierre Melville

 

・‘Bushido as an independent code of ethics may vanish, but its power will not perish from the earth; its schools of martial prowess or civic honor may be demolished, but its light and its glory will long survive their ruins. Like its symbolic flower, after it is blown to the four winds, it will still bless mankind with the perfume with which it will enrich life.’(Inazo Nitobe

2021年4月24日土曜日

新渡戸稲造の至言から(4月24日)

 

424

「病気のとき、病気のひとつひとつの症候を気にすること以上に、症状を悪くしそうなことはなく、回復の見込み以上に治癒に導くものはない。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・病は気から。

 

・出来ないことより出来ることを考える。

・ないものより、あるものを利用する。

 

・新渡戸は、読書も執筆も医者から止められた時、黙思で思想を高めることを行なった。病気のことを考えずに人のために尽した一生だった。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の123頁参照)

 

・ストレスの少ない人は、病気になりにくいそうだ。だから、良い事を考えて行動しよう。

 

・病を患ったら、悪化することより、まず治すことを考えよう。

 

・‛The road to Recovery will not always be easy, but I will take it one day at a time, focusing on the moments I’ve dreamed about for so long.‘ (Amanda Lindhout

 

No matter how dark the moment, love and hope are always possible.‘ (George Chakiris

 

・‘Only in the darkness can you see the stars.’ Martin Luther King Jr.

2021年4月23日金曜日

新渡戸稲造の至言から(4月23日)

 

423

「僕は大病にかかって失望したことがある。どの医者もどの医者も、全快までには早くても三年、遅きものは七、八年もかかる。しかしてその間は一切仕事をしてはならぬという。」(新渡戸稲造『修養』)

 

・新渡戸は神経衰弱を患い、仕事、読書、執筆活動も控えるように医者に言われ、ショックを受けた。しかし、米国で静養をしている時、思い立って“Bushido”を執筆した。それが120年経った今日でも、外国でも出版され続けている。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の122頁参照)


・病は気から。

・怪我の功名

・塞翁が馬

 

・働きすぎると、病気にもなる。それは、少しお休みしなさいということ。

 

・‛llness is the great equalizer. It doesn't matter who you are, rich or poor, young or old, fat or thin, sick is sick. ‘(Fran Drescher

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・‛Sickness sometimes is a great blessing. People become angels through sickness. ‘ (Spencer W Kimball

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・‘The more serious the illness, the more important it is for you to fight back, mobilizing all your resources-spiritual, emotional, intellectual, physical. ’(Norman Cousins

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2021年4月22日木曜日

新渡戸稲造の至言から(4月22日)

 

422

「同情とは読んで字のごとく、情を同じうすることで、対手の苦楽を見て、自分の苦楽のごとくに感ずる情緒である。…人間は生れながらにして同情に富みかつこれを涵養させるように出来ている。」(新渡戸稲造『世渡りの道』)

 

・同情とは、人の心に寄り添うこと。

・新渡戸は、札幌農学校の教授時代、北海道庁の技師も兼務していた。北海道の各地を廻る時、貧しい農民等と共に過ごし、彼らの事を理解することに努めた。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』の121頁参照)

 

・人の気持ちを分かることは容易ではないが、分かろうと努力するだけでも、少し心が近くなる。

 

・他人の痛みを感じることは出来ない。でも、その人の痛さを聞いてあげることは出来る。

 

・「同情するものは自分は強者であると信じている。」(ニーチェ)

 

・「不平をこぼす人間には、同情よりも軽蔑が与えられることが多い。」(サミュエル・ジョンソン)

・「人に好かれるには、同情しさえすればいい。でも、ぼくはめったに同情しないし、同情しても隠すことにしている。」(サン・テクジュペリ)

 

・同甘共苦

 

・‛Happiness quite unshared can scarcely be called happiness; it has no taste.‛(Charlotte Bronte

 

・‘If we have no peace, it is because we have forgotten that we belong to each other.’(Mother Teresa

岡倉天心『The Book of Tea』を読む会(第4回と補講のお知らせ)

 NipponIA(ニッポン・インターナショナル・アカデミー)では、 新渡戸稲造の『武士道』を原文英語で読む会に続き、 岡倉天心の『茶の本』を原文英語で読む会を開催しています。 ・1月の講座は延期になり、2月に第4回を以下の要領で行います。 ・また、第1回の補講を、ご希望のより開...