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2020年11月14日土曜日

新渡戸稲造の至言から(11月14日)

 

1114

「老人には自ずから老年の花というものがあるまいか。人の嫌がることを無遠慮に述べることや自分の手柄話をすることを慎んで、青年の勇気と気象をわが身に学ぶ心意であったなら、…心だけは若返り、年寄りとしての花を咲かすことも出来ようと思います。」(新渡戸稲造『偉人群像』)

 

・高齢化社会と言われる現在。既に、新渡戸は100年以上前に、高齢化時代の高齢者の態度を予測していたような発言である。これからますます高齢化が進む中、新渡戸が言う「老年の花」がたくさん咲くならば、高齢化社会もより豊かなものになるだろうに。

 

・『古今集』より「色かはる秋の菊をばひととせにふたたび匂ふ花とこそ見れ」(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』337頁参照)

 

・老人も青年も、お互いが思いやりをもって接することで社会はより過ごしやすくなるだろう。青年もいつか自分が老人となることを意識し、老人は自分が若かった頃の未熟さを認識する。そんなところから心が打ちとける。

 

・‘I'm fed up to the ears with old men dreaming up wars for young men to die in.George McGovern

No old Men (excepting Dr. Wallis) love Mathematicks. Isaac Newton

2020年11月13日金曜日

新渡戸稲造の至言から(11月13日)

 

1113

「結婚生活の根本は、相互の愛と敬である。…だから今日のこの新郎新婦も、もしお互いに愛と敬がいずれか一方にでも失われたときは、ただちに離婚するほうがよい。離婚しないほうが罪悪である。」(新渡戸稲造『新渡戸博士追憶集』)

 

・新渡戸は離婚容認派だったのか。厳しい言葉を新郎新婦に述べたものである。しかし、実際は、新渡戸が仲人をした約30組は、いずれも離婚した組はいない。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』336頁参照)

 

・結婚にとって大事なのは愛と敬。愛はどこでも言われるが、敬も同じくらい大事。お互いが相手を尊敬できなければ結婚生活は続かない。

 

・和敬清寂

 

・相手を「敬愛する」とはどういうことか。結婚の基本。

 

・‘The betrothed of love is divorce.’ (Malawian proverbs)

・‘The name of Love’s fiancée is Divorce.’ (Indonesian proverbs)

 

・‘Divorce a young woman and you make another man happy.’ (Malagasy proverbs)

 

2020年11月12日木曜日

新渡戸稲造の至言から(11月12日)

 1112

「私は青年時代から、この“夜の女王”(月のこと)が好きだった。そしていろんな場所で、さまざまな状況のもとで、彼女を見つめてきた。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・日本人は、月に関する和歌をたくさん詠んできた。新渡戸も例外でなかったらしい。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』335頁参照)

 

・明るくギラギラと照らす日光よりも、日本人は闇夜を照らす穏かな月の光を好んだらしい。日本人の謙虚で地味な性質を表しているのかもしれない。新渡戸もそんな日本人だったらしい。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』335頁参照)

 

・月は、暗い夜の、貴重な道しるべになってくれる。

 

・月は、日時、場所によって、形も色も変わる。その変化を見るのも楽しい。

 

・日本では月に兎が見える。海外では、月に狼が見えたり他のものが見えたりする。

 

・月の満ち欠けは、潮の満ち引きと関連があるらしい。

 

・夜空の月ほどロマンチックでほれぼれするものはない。それが、新渡戸がほれた「夜の女王」であった。

 

・「天の原、ふりさけみればかすがなる 三笠の山に いでし月かも」(阿倍仲麻呂)

 

・異国の地や戦地で見る月も、故郷で見る月も同じ一つの月である。

 

・‘The moon does not care if the dog barks at it.’

・‘The moon is a friend for the lonesome to talk to.’ (Carl Sandburg)

・‘The moon puts on an elegant show, different every time in shape, colour, and nuance.’ (Arthur Smith)




2020年11月11日水曜日

新渡戸稲造の至言から(11月11日)

 

1111

「一切を捨てるといえば、浮き世を捨てて隠遁し、山の奥にでも入ってしまうように聞こゆるが、そうでない。すなわち心の中に身はかくれけり、いつでも捨つべき場合には皆捨てるという心さえあれば、何をするとも禍はなくなって福となる。」(新渡戸稲造『人生雑感』)

 

・すべては心の中。自分の心に恥じない人生、それが成功への道。

 

・すべては心の中。だから、どこで何をしようと変わらない。住めば都。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』334頁参照)

 

・心の中は他人には見えない。だから何でも取っておけるし、何でも捨てられる。便利な秘密のポケットが心。

 

・心の底から湧き出る感動、大切にしたい。

 

・空腹だと食事が美味しく感じる。だから、心も時々空にしてみる。そうすると、沢山おいしいものが入ってくるかも。

 

・流れる水がきれいなように、心も開いている人の方がきれいみたい。

 

・心臓が動いているから人は生きていられる。だから、心も動かしていよう。

 

・‘AS he thinks in his heart, so he is.’

・‘Ask questions from your heart and you will be answered from the heart.’

・‘Dreams are wishes your heart makes.'



2020年11月10日火曜日

新渡戸稲造の至言から(11月10日)

 

1110

「いわゆる成功せずに、すなわち富もなさず、名もあげずに、一生たいらかに暮らしている者…これらの人こそ世に名も聞こえず、大金を儲けずとも、一家団欒、友情厚き友達と交わり、人を怨みず平坦な心をもって人生の真味を知る者ではなかろうか。」(新渡戸稲造『人生読本』)

 

・新渡戸は、いわゆる「お偉さん」以上に、一般の人々(庶民)を大切にした。その表れがこの言葉であろう。心平らかにあれば、良き人達に恵まれる。人間関係を重視した新渡戸ならではの優しさである。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』333頁参照)

 

・人生の成功者は、富や名声を掴んだものではない。良き家族、友人と平和な心を得た者である。

 

・良き友人が富や名声をもたらしてくれることはあっても、富や名声で良き友人が集まってくるわけではない。

 

・富や名声に寄ってくる人達には気をつけろ。彼らはあなたを尊敬しているのでも信奉しているのでもない。ただ、あなたが身に付けている名声と富を利用したいだけだ。

 

・自分が成功した時に寄ってくる友人より、自分が失敗した時に心配してくれる友人を大切にせよ。

A friend in need is a friend indeed.

 

・‘I have a definition of success. For me, it’s very simple. It's not about wealth and fame and power. It's about how many shining eyes I have around me. (Benjamin Zander)

 

2020年11月9日月曜日

新渡戸稲造の至言から(11月9日)

 

119

「必ずしもすべての真理がサイエンスのみで発見できるものではない。人間の魂だとか精神は、まだまだサイエンスでは届かないようである。」(新渡戸稲造『読書と人生』)

 

・新渡戸の時代から100年以上経った今日でも、こんなに科学技術が発達しても、まだまだ解明されないことは多々ある。それだけ人間が出来ることにはまだ限りがある。

 

・無知の知。

 

・魂とか精神とか見えないものほど解明が難しい。

 

・科学技術至上主義の限界。

 

・人間が科学を利用するなら良いが、人間が科学に支配されないようにせよ。

 

・‘Science is one thing, wisdom is another. Science is an edged tool, with which men play like children, and cut their own fingers.   Sir Arthur Eddington
Read more: https://www.wiseoldsayings.com/science-quotes/#ixzz6dJ825jDK

2020年11月8日日曜日

新渡戸稲造の至言から(11月8日)

 

118

「あるアメリカの実業家が東京へ着いて、私の家へも遊びに来た。この人たちは支那(中国)をまわって日本へ来た。支那人のお世辞上手、宣伝上手を非常にほめて、日本人の宣伝下手を語ると同時に、しかし宣伝というものは下品はものだ、と言っている。」(新渡戸稲造『内観外望』)

 

・新渡戸は、米国留学以来、国際連盟事務次長時代も、常に、自分は日本人として見られていることを意識して、模範的態度を示した。新渡戸が多くの外国人と接したことで、いかに外国の日本人像が向上したことか。(藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』331頁参照)

 

・宣伝下手でも気にするな。人々はあなたの行動を見ている。

 

・宣伝は行き過ぎるとプロパガンダとなり、人々は信じなくなる。

 

・人を褒めることは大いにするとよい。しかし、お世辞はほどほどに。

・お世辞は行き過ぎると嫌味になる。

 

・宣伝工作とは、スパイや独裁者がやることである。

 

・国際会議で、日本人をしゃべらせ、インド人を黙らせたら、名司会者になれる。

 

・ジュネーヴで今でも言われること。「日本人の言うことは120%割り増して考えよ。中国人の言うことは80%、インド人のは60%くらいに考えてちょうどよい。」

 

・新渡戸が国際連盟事務次長の時、後輩の日本人が国際連盟に入ってきて、新渡戸に聞いた。「国際連盟ではどのように仕事をしたら良いのでしょうか。」新渡戸は答えた。「ここは仕事をする場ではない。日本人を示すところだ。」(2020212日藤井茂(財)新渡戸基金理事長の講演参照)

岡倉天心『The Book of Tea』を読む会(第4回と補講のお知らせ)

 NipponIA(ニッポン・インターナショナル・アカデミー)では、 新渡戸稲造の『武士道』を原文英語で読む会に続き、 岡倉天心の『茶の本』を原文英語で読む会を開催しています。 ・1月の講座は延期になり、2月に第4回を以下の要領で行います。 ・また、第1回の補講を、ご希望のより開...