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2020年10月7日水曜日

新渡戸稲造の至言から(10月7日)

 

107

「スピード崇拝は、教育の領域でおこなわれるとき、もっとも非難さるべきである。若い心には成長する時間を与えよ。急速の変化が精神の領域で永続することは、わずかしかない。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・変化はゆっくりと起きるもの。子供の成長を焦るな。

 

・時間をかけた成果は、それだけ長続きする。

 

・「急がず休まず」(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』298頁参照)。

 

・急がばまわれ


・慌てる乞食はもらいが少ない

 

・あわてんぼうのくたびれもうけ

 

・「急がず休ます」カメのように進めば、意外とスムーズに目標に到達できる。

 

・スピード出しすぎは、事故のリスクを高める。

 

・急ぎすぎると周りが見えなくなり、つまづきやすくなる。

 

・ゆっくりじっくり前進する。

2020年10月6日火曜日

新渡戸稲造の至言から(10月6日)

 

106

「平等は人間の幸福に大いに貢献してきた。しかし、その理説を法的関係以外の関係に押し広げることは、社会秩序そのものをすっかりひっくりかえすことになる。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・平等思想は良いが、それを現実社会に応用することは良くないと新渡戸は主張した。その背景には、マルクス主義への批判があったようだ(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』297頁参照)。

 

・法律上の平等は良い。しかし、実社会では、個性の尊重がより重要だ。

 

・皮肉なことに、[平等社会]と呼ばれる国ほど上下の格差がある。

 

2020年10月5日月曜日

新渡戸稲造の至言から(10月5日)

 

105

「書物として、セオリーとして、どれほど立派であるかしれないマルキシズムも、ライフというものに応用すると、あのような無態(ぶざま)なことになる。」(新渡戸稲造『内観外望』)

 

・新渡戸は、ドイツにも留学している。マルクスの理論を最初に学んだ日本人の一人であろう。新しい理論にすぐに飛びつくのではなく、吟味しながら世の中を俯瞰して新渡戸は判断しているようだ(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』296頁参照)。

 

・マルクス主義を実生活に応用してはならない。

 

・机上の空論

 

・理論で上手く行ったものが、実際に上手く行くとは限らない。

 

・うまい理屈に気を付けよ。

2020年10月4日日曜日

新渡戸稲造の至言から(10月4日)

 

104

「水面低き争いに勝敗を意にかけるなかれ。よし勝つとも誇るに足らず、負けるとも惜しむに及ばず。一生の目的を高きに置いてこれを追えば、途中の障害多きがごとくして多からざるものであると思う。」(新渡戸稲造『人生読本』)

 

・「欲のない正しい説が最後の勝利を得るものだ」(新渡戸稲造)(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』295頁参照)。

 

・勝負をするなら高きを臨め。

 

・愚かな議論より、高尚な議論を。

 

・目的が高ければ高いほど、苦労や障害も多いものだ。だからこそ、やりがいがあり、勝負をかける価値がある。

2020年10月3日土曜日

新渡戸稲造の至言から(10月3日)

 

103

「人間が発明の才に富むこと、悪意を宿したときに勝るときはない。…敵意ある発明を多く生み出すすべての心の中で、政治はもっとも根源的である。党派心は、極悪な工夫や論議を利用する点で、もっとも卑劣でもっとも破廉恥である。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・上記は、新渡戸による政治の在り方への批判である。現在でも通じる鋭いものである。党利党略に溺れ、国家国民、国益を忘れた政治家は、卑劣であり悪である。

 

・新渡戸稲造は述べた。「『自党への忠誠が国家への忠誠を上まわらねばならぬ…なら、やがてわれわれには奉仕すべき国家もなくなって、ひと握りの私心ばかりの悪漢が』はびこる国になりはてるだろう」(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』294頁参照)。

 

・新渡戸が「悪漢」と呼ぶ議員がなんと多いことか。

 

・議員になるまでは国家のことを思っていたはずの人が、議員になったとたん党派心ばかりの人になってしまった。

 

・議会では、党派の敵味方より、政策、法案の良し悪しを議論すべし。

2020年10月2日金曜日

新渡戸稲造の至言から(10月2日)

 

102

「日本人ははたして平和を好む国民であるか、日本人は戦争を好む国民ではないか…」(新渡戸稲造『人生雑感』)

 

・新渡戸は、日本人が好戦的だという米国社会の雰囲気の中で、あえて、そうでなく平和を好む国民であることを示そうと各地で講演した(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』293頁参照)。新渡戸の行動は、並大抵のことではなかっただろう。

 

・平和を好まない国民などいるだろうか。平和と繁栄は誰もが望むことである。

 

・国民が好戦的でなくても、指導者が好戦的なら戦争は起き得る。ただ、その指導者を選んだり、その指導者に従ったりするのは国民一人ひとりである。

2020年10月1日木曜日

新渡戸稲造の至言から(10月1日)

 

101

「自分の利害に関係する事のために、あるいは怒り、あるいは喜ぶのは、単に自己中心観で少しも感心することがない。しかし国家の問題とか、社会全般のためとかいう事は、自分の利害を離れている。…かかる高尚な怒りは多々益々あって差し支えない。」(新渡戸稲造『世渡りの道』)

 

・自分のために怒るべきではない。怒るなら、他者、社会のために怒れ。

 

・新渡戸は、米国で排日移民法が可決されてから、米国の地を踏むまいと決意した。一方、満州事変以降、日本の孤立を救おうと、米国の理解を得るために再度渡米した(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』292頁参照)。新渡戸の愛国心の表れであり、彼は、それを具体的行動で示した。

 

・単なる怒りは害となるが、「高尚な怒り」は利益を生み出す。

 

・大きな声を出すのが怒りとは限らない。沈黙の怒りもある。

岡倉天心『The Book of Tea』を読む会(第4回と補講のお知らせ)

 NipponIA(ニッポン・インターナショナル・アカデミー)では、 新渡戸稲造の『武士道』を原文英語で読む会に続き、 岡倉天心の『茶の本』を原文英語で読む会を開催しています。 ・1月の講座は延期になり、2月に第4回を以下の要領で行います。 ・また、第1回の補講を、ご希望のより開...