5月31日
「地金(じがね)は必ず現われる。いかほど鍍金(めっき)を厚くしてもはげる時がある。人も、地位や財産や学問で表を飾ることができても、品性が具(そな)わらねば学問も地位も財産もただ賤(いや)しくなるのみ。」(新渡戸稲造『一日一言』)
・貧しくても高貴な人もいれば、裕福でも貧相な人もいる。。
・財産や地位ははく奪されることがあっても、身に付けた品性や知識は奪われることはない。
・人には様々な境遇のもとでお付き合いしないと、その人の本性はなかなか見えない。
・「先生と言われるほどの馬鹿はなし」(ほいほいされていい気になっていてはいけない。真の信頼や尊敬はそんな所にあるのではない。「先生」という地位がなくても、一人の人間として堂々と生きよ。)
・新渡戸の理想とする人物像は、その人と話をしていて、「あれ?この人の専門は何だったっけ?」と思わせるほど、話が何でも出来て、また会いたい人だな、と思われる人。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言から』162頁参照)確かに、人と会ったり話したりした後、気持ち良い余韻を残してくれる人は、良き友である。
・長く年月が経っても変わらぬものこそ本物、真の姿である。だから、古典(クラシックclassic)には、流行(ポップスpopular)にはない何かがある。
・「エレガントでありながら、行儀を悪くする、つまり崩すには、まず第一に礼儀正しい基礎がなければならない。」(ココ・シャネル)→ピカソの絵画も同様。デフォルメ(崩)しても人を感動させる力は、基礎がしっかりしているから。
・「金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。」(渋沢栄一)
・「勇気とは、窮しても品位を失わないこと」(ヘミングウェイ)
・「行動に現れる道徳だけが、人生に美と品位をもたらす」(アインシュタイン)
・‘A noble spirit embiggens the
smallest man.’ (Abraham
Lincoln)
・‘The
noble soul occupies itself with wisdom and friendship.’ (Epicurus)
・‘Noble
friends and companions are the whole of the holy life.’ (Gautama
Buddha)