2月28日
「人間の伸々(のびのび)するのは、頭で伸びるのではない。肝で伸びるのである。この肝に温か味があって、始めて人間が伸びる。この温かい情愛のあるところが青年の青年たるところであり、青年の進歩もそこから出るのである。」(新渡戸稲造『内観外望』)
・新渡戸は、読書や歴史上の人物から学ぶのも大事だが、より大切なのは、血の通った人間と直接触れ合って成長することだと説いている。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』65頁を参照)そんな考え方が、上記の「温かい情愛」や「肝に温か味」という言葉につながったのだろう。
・人と人とが触れ合う真の世界は、ヴァーチャルな世界よりも、ずっと大きな力を有す。
・北風より太陽。太陽はコートを脱がすだけでなく、人の心を解き放す。
・叱る以上に、褒めると人は成長する。
・良き友を選びて、共に切磋琢磨せよ。
・良き先生には、遠慮せずに何でも聞いてみよう。良き先生なら、きっと答えてくれる。わからなくても一緒に考えてくれる。
・‛The human touch is
that little snippet of physical affection that brings a bit of comfort,
support, and kindness. It doesn’t take much from the one who gives it, but can
make a huge difference in the one who receives it.‘(Mya Robarts)
・‘Nothing eases
suffering like human touch.’(Bobby
Fischer,)
(読者より)
<2月26日の新渡戸の至言について>
・「『お天道様がみている』という言葉は良きにつけ悪しきにつけ、人皆に平等に注がれる自然の恵みでしょうか。日本人の精神(自然崇拝)を形成する上で、とても大切な感性ですね。」
<2月27日の至言について>
・‛That's
what university life is all about. Challenging, questioning, enjoying good
people and good friends, and pushing yourself to the limit. ‘(David Robinson)
「いい言葉ですね。もちろん大学生活の心得だけではなく、人生全般に当てはまる言葉です」