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2020年12月31日木曜日

新渡戸稲造の至言から(12月31日)

 

1231

「喜びにも悲しみにも 恒に手を取り合いし わが妻に 愛情をこめて捧ぐ。」(新渡戸稲造『日本人の特質と外来の影響』)

 

・新渡戸は、「メリーは私を本当に理解してくれる唯一人の人だ」という言葉を残している。そのメリー夫人は、新渡戸の死後、「いつお国(米国)に帰られるのですか。」との質問に、「私の国は日本です。」と答えていたそうである。今も新渡戸萬里子は稲造とともに眠っている。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』386頁参照)

 

・今年(2020年)の大晦日の言葉が、愛する人への一言であることに、このコロナ禍で、愛する人を亡くされた方々のことを思わずにはいられない。最期に、近寄ることも、抱き合うこともできずに、お別れをしなければならなかった方々。悲しい現実と向き合いながらも、明日に歩き出している方々。色々な思いで、この新渡戸の一言、「喜びにも悲しみにも、…手を取り合い」が、人と人を結ぶ。

 

・喜怒哀楽を共にできる仲間がいることは幸せだ。

 

・夫婦の絆は、年月の長さより、その絆の深さが愛情を物語る。

 

・愛情の深さは、その感謝の心と比例する。

 

・「夫婦とは二つの半分になることではなく、一つの全体になることだ。」(ゴッホ)

Better halfって、相手を尊敬して成り立つ関係。それも、1+1=2ではなく、1+1に、無限の広がりがある。

 

・一人できないこと、二人ならできるかも。男だけ、女だけでできないこと、男女一緒なら出来るかも。できること、増える。

 

・‛Love shouldn’t just be a feeling; it should be a way of life.’

・‘Husbands and wives are equal partners. They have different but complementary responsibilities.

・‘The relationship between husband and wife should be one of closest friends.

2020年12月30日水曜日

新渡戸稲造の至言から(12月30日)

 1230

「謙遜の心を持ってさえいれば、何事も皆感謝の種となり、心はいつも満足と感謝でいっぱいになります。この感謝の念で心がいっぱいになれば、新年を迎うるにも言うべからざる希望がわき、苦い顔をして新年を迎うることなく、心静かにのどけき春にあう気がいたします。」(新渡戸稲造『婦人に勧めて』)

 

・新渡戸は、年末に一年を振り返り、自分を反省し、謙遜の心を持って新年を迎えていたそうである。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』385頁参照)

 

・謙虚の心と感謝の念が、新年の希望となる。

 

・大賢は愚なるが如し。

・能ある鷹は爪を隠す。

・「敢えて天下の先とならず」

・「わが身を立てんとせばまず人を立てよ。」

・実るほど頭の下がる稲穂かな。

→(新年用に作ったしめ縄の穂がまさにそうです)

 


・新年に「ゆず」を飾るのは、日本文化の「譲る」(謙譲の美徳)精神からきているとお茶の先生に伺ったことがある。

 

・‘To be humble to superiors is duty, to equals courtesy, to inferiors nobleness.     Benjamin Franklin
Read more: https://www.wisesayings.com/modesty-quotes/#ixzz6i6Luw21g

 

・「『ありがとう』を言う方は、何気なくても、言われた方はうれしい。『ありがとう』これをもっと素直に言い合おう。」(松下幸之助)

 

・‘It’s not happiness that brings us gratitude. It is gratitude that brings us happiness.’ 幸福が感謝をもたらすのではなく、感謝が幸福をもたらすのである。)

・‘Gratitude is not only the greatest of virtues but the parent of all others.’(感謝は最大の徳であるだけでなく、全ての徳の源泉である。) (Cicero、キケロ)

 

・‛Today, I choose to live with gratitude for the love that fills my heart, the peace that rests within my spirit, and the voice of hope that says all things are possible.’

  

2020年12月29日火曜日

新渡戸稲造の至言から(12月29日)

 

1229

「アメリカに行った当座、同宿の同胞何某が病床についた。…僕に寝巻を買ってきてくれと頼んだから…求めて友人に持って来たら…これを見るやいなや、病気の苦しみを忘れて笑い出した。」(新渡戸稲造『帰雁の蘆』)

 

・上記は、新渡戸が、同じ岩手県人で、札幌農学校やジョンズ・ホプキンス大学の先輩にあたる佐藤昌介に、間違えて女性用の寝巻を求めてしまった時のエピソードである。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』384頁参照)

 

・失敗には、怒るより、笑ってしまえ。気分が晴れて、次の成功を導く。

 

・失敗も悲しいことも、笑ってしまえば、楽しい思い出になる。

 

・笑う門には、福(服)来る。

 

・遠い親戚より近くの他人(友人)。

・困った時の友は真の友(A friend in need is a friend indeed

 

・辛い時ほど、ユーモアが必要。

・ユーモアは、人の心を和ませる。

・笑顔のみでも、人を幸せにできる。

 

・病気の時ほど、人の存在が有難い。

・病床に一杯の水を持って来てくれるだけで有難い。

 

・「病気や悲しみも人にうつるが、笑いと上機嫌ほどうつりやすいものもこの世にないのだから、物事は美しく正しく立派に調整されているものである。」(チャールズ・ディケンズ)

 

・‛Illness cannot exist in a body that has harmonious thoughts.     Rhonda Byrne
Read more: https://www.wisesayings.com/illness-quotes/#ixzz6i1b4cwWI

2020年12月28日月曜日

新渡戸稲造の至言から(12月28日)

 

1228

「いかなる問題を説いても、理解する点においては実に驚くべきものであった。…この人にして学徒たらしめたならば、必ずひとかど以上の碩学(せきがく)になったに違いなかったと思う。」(新渡戸稲造『偉人群像』)

 

・上記は、新渡戸の児玉源太郎に対する評価である。児玉の鋭い質問に新渡戸は驚かされる。児玉は英語を習ったことがなかったにもかかわらず、メリー夫人の英語の会話にすんなり答えたという。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』383頁参照)

 

学がなくても、鋭い人は鋭い。

・成績では測れない頭の良さがある。

・英語が出来なくても、英語が理解できる人はいる。

・学歴なくても、とてつもなく頭のいい人っている。

 

・「努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。」(イチロー)

 

・「生まれながらに才能のある者は、それを頼んで鍛錬を怠る、自惚れる。しかし、生まれつきの才能がない者は、何とか技術を身につけようと日々努力する。心構えがまるで違う。これが大事だ。」(織田信長)

 

・天才、秀才、鬼才、奇才、あなたはどのタイプ?

 

・‛Everybody has talent, but ability takes hard work.‘(Michael Jordan

「天才とは努力する凡才のことである。」(アインシュタイン)

 

intelligent, wise, clever, smart?

 

Wisdom makes you the smartest person in the room, no matter how uneducated you are.Matshona Dhliwayo

2020年12月27日日曜日

新渡戸稲造の至言から(12月27日)

 

1227

「明治の初めに英雄が数多(あまた)現れたのは、彼らに学問があったのではない。むしろ学問のなかったことが彼らを偉大に、かつ強くせしめたのである。」(新渡戸稲造『人生読本』)

 

・上記の言葉を述べた新渡戸の頭の中には、新渡戸が出会った伊藤博文、大隈重信、福沢諭吉、児玉源太郎、乃木希典等の存在があった。新渡戸は人一倍勉学に励んだものだが、他の人に対しては、心を強く鍛えることをより説いたそうだ。藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』382頁参照)

 

・学問も大事だが、より大事なのは心を強く鍛えることだ。

 

・危機の時代、学問に縛られて柔軟性を失うより、学問がないことが強みになることがある。

 

・「才能で負けるのはまだ言い訳が立つ、しかし誠実さや、勉強、熱心、精神力で負けるのは人間として恥のように思う。他では負けても、せめて誠実さと、精神力では負けたくないと思う。」(武者小路実篤)

 

・‘Just as eating against one’s will is injurious to health, so studying without a liking for it spoils the memory, and it retains nothing it takes in.’(「食欲がないのに食べても健康に悪いように、やる気がないのに勉強しても記憶力が損なわれ、記憶したことは保存されない。」)(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

 

・「君たち、漫画から漫画の勉強するのはやめなさい。一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ。」(手塚治虫)

 

・本当の学問は、単に勉強することではない。それは、人生そのものである。

2020年12月26日土曜日

新渡戸稲造の至言から(12月26日)

 

1226

「伯爵としてお勤めするのではなく、ただ陸軍少尉としてご奉公するのであるから、一家のことなどは何の心置きもない。」(新渡戸稲造『偉人群像』)

 

・上記は、日露戦争(1904年~1905年)を前に、南部利祥(としなが)が述べた言葉で、新渡戸が感動したものである。南部利祥は日露戦争で命を落とすが、新渡戸からこの言葉を聞いた児玉源太郎は涙を流したそうだ。(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』381頁参照)

 

・上記の新渡戸のエピソードから、日露戦争で二人の息子を亡くした乃木希典大将を思い出す。

 

・「滅私奉公」はなかなか出来ることではない。だからこそ美徳に成り得る。

・滅私奉公は、政治家や官僚のモットーであるべきだ。

 

・個人主義が発達した現代、滅私奉公は死語になりつつあるが、利己主義がすぎると社会は分断し無秩序になる。一人一人がバラバラになるよりは、社会の安定には、ある程度の協調性、奉公が必要なのではないか。

 

One for All, and All for One. 奉公とともに奉仕(私)も。


・「無私の心」が大切なのは、日本ばかりではない。昨日、クリスマスの英国エリザベス女王陛下のメッセージでも、その事が語られている。無名戦士のこと、ナイチンゲールのこと等、自分より人のために命を懸ける姿は、新渡戸の「偉人群像」と重なる。

(参考)【全訳】エリザベス英女王、クリスマスのあいさつ 「あなたはひとりではありません」 (msn.com)

 

・‛True strength lies in submission which permits one to dedicate his life, through devotion, to something beyond himself.    Henry Miller
Read more: https://www.wisesayings.com/devotion-quotes/#ixzz6hjm8rLLE

2020年12月25日金曜日

新渡戸稲造の至言から(12月25日〉

 

1225

「キリスト教の精神からいうと、キリストがベツレヘムにおいて生まれた時がクリスマスでない。キリストが我々の心に生まれた時がクリスマスである…自分の心に飾りを持つのがクリスマスの本意である。」(新渡戸稲造『人生雑感』)

 

・クリスマスについて、新渡戸は、「悪いことをしてはなるほど悪かったと自分の心に罪を悔い、常に人を恵み給う神、地には平安、人には恩寵あれということを、心に生じるのがクリスマス」と述べている(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』380頁参照)。

 

・キリストより大事なのが、キリストの精神。

・クリスマスより大切なのが、人の心。

 

1225日はほんの1日の機会。毎日が大切。

 

・形も大事だけれど、中身はもっと大事。

 

・見えないものを信じてみよう。サンタクロースも眠っているうちに、そっと贈り物を届けてくれる、夢の存在。

 

・‛Christmas began in the heart of God. It is complete only when it reaches the heart of man.’

2020年12月24日木曜日

新渡戸稲造の至言から(12月24日)

 

1224

「何人にもほどよくお茶を濁すものは、憎まれもせぬ代わりに、はびこりもせぬ。」(新渡戸稲造『自警』)

 

・八方美人には、敵もいないが、味方もいない。

・風見鶏に信念はない。

 

・お茶を濁せば、そのうち、無茶苦茶、滅茶苦茶になってしまう。

 

・和敬清寂はあっても和敬濁寂はない。

 

・人に憎まれることを恐れてはならぬ。人を憎むことを恐れよ。

 

・憎まれっ子、世にはばかる。

・お茶を濁さぬものは、憎まれもするが、世にも蔓延る。

 

・「些細な心の緩みやごまかしが、全体を蝕んでいくのである。人は騙せても自分自身は騙せない。」(松下幸之助)

 

・‛Equivocation is half way to lying and lying the whole way to hell.’(William Penn)

 

2020年12月23日水曜日

新渡戸稲造の至言から(12月23日)

 

1223

「勇気が人のたましいに宿れる姿は、平静すなわち心の落ち着きとして現れる。平静は静止的状態における勇気である。」(新渡戸稲造『武士道』)

 

・新渡戸は、『武士道』(Bushido)の中で、死の間際でも和歌を詠んだ太田道灌について触れている(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』378頁参照)。

 

・常に平静を保つことは難しい。が、それが出来る人こそ勇気のある人と言える。

 

・「勇気!身体がどんなに弱っていようとも、精神で打ち克ってみせよう。」(ベートーヴェン)

 

・‛Courage is not the absence of fear;  it is the conquest of it.’ (William Danforth)

 

・‛Great things are done more through courage than through wisdom.’ (German Proverb)

 

・‘Courage is the father of success.’(Nigerian Proverb)

 

2020年12月22日火曜日

新渡戸稲造の至言から(12月22日)

 

1222

「国家は法律によりて成り、国家の改造は法律の力によりてなすべきも、国家そのものの根底に社会あるを忘れてはならぬ。シテ社会の活動は礼儀作法による、公徳を度外視するは人類共栄生活の底を外すがごときもの。」(新渡戸稲造『東西相触れて』)

 

・法律の前に、道徳あり。

 

・国家の前に社会あり。社会を成すは人と人との関わりである。

 

・英国の民主主義の基礎に、紳士淑女の礼儀作法が根付いた社会があると、新渡戸は感じていた(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』377頁参照)。

 

・大正デモクラシー等、日本社会にも、武士道精神が生きづいていたのだろうか。

 

・公徳は人類共栄の基礎であり、法律や制度に優先し、また、それらを支える柱である。

 

・「人間として一番尊いものは徳である。」(松下幸之助)

 

・「人は必ず陰徳を修すべし」(正法眼蔵随聞記)

 

人間にとって大事なことは、学歴とかそんなものではない。他人から愛され、協力してもらえるような徳を積むことではないだろうか。そして、そういう人間を育てようとする精神なのではないだろうか。」(本田宗一郎)

 

・「陰徳あれば陽報あり」

 

・‛Ability may get you to the top but it's character that will keep you there.     Abraham Lincoln
Read more: https://www.wisesayings.com/virtue-quotes/#ixzz6hME7I8Fo

 

‛Virtue never dies.’ (German roverb)

・‛Virtue is not knowing but doing.’ (Japanese Prover)

 

2020年12月21日月曜日

新渡戸稲造の至言から(12月21日)

 

1221

「紳士はどこにあっても紳士である。紳士に国籍を付ける必要は毛頭ない。…サクラは江戸川堤(つつみ)に咲こうと、ポトマック河畔に開こうとサクラなのである。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・上記は、新渡戸が親交を深めた米国人の友人、イライザ・シドモアを念頭においたものである(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』376頁参照)。

 

・国籍に関係なく、何人(なにじん)にもいい人もいれば悪い人もいる。

 

・人類共通の普遍的価値、倫理観は存在する。


・日本にも外国にも、紳士もいれば武士もいる。

 

・「典型的な紳士たるの条件は、上品な体面を保つことのほかは、すべてを自己の名誉のために犠牲にすることである。」(Bernard Shaw

 

・‛We must be gentle now we are gentlemen.’ (Shakespeare)

 

・‛A gentleman is simply a patient wolf.’ (Lana Turner)

2020年12月20日日曜日

新渡戸稲造の至言から(12月20日)

 

1220

「田舎を旅行して名もなき匹夫(ひっぷ)にして利益、名誉を全く超然として己の本来の天才を発揮し、あるいは慈悲の心を忌憚なく外に現したり、近隣の者、部落の者の思想の善導、風紀の廓清(かくせい)に尽力している者を、男といわず女といわず見ることがある。」(新渡戸稲造『人生読本』)

 

・新渡戸は、逆境においても、人の為に尽くす友人について述べている。そういう人達を「隠れた偉人」と呼んだ(藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』375頁参照)。

 

・人に尽くすのは、ただ利益や名誉のためではない。そうしたい自分の心がそうさせるのである。

 

・「他人のために尽くす人生こそ、価値ある人生だ。」(アルベルト・アインシュタイン)

 

・「一人では何もできぬ。だが、まず誰かが始めなければならぬ。」(岸田国士)

 

・「なせば成る。なさねば成らぬ何事も。成さぬは人のなさけなりけり。」(上杉鷹山)

 

・敬天愛人(西郷隆盛)

・報恩謝徳

The way you get meaning into your life is to devote yourself to loving others, devote yourself to your community around you, and devote yourself to creating something that gives you purpose and meaning.’ (Mitch Albom)

 

2020年12月19日土曜日

新渡戸稲造の至言から(12月19日)

 

1219

「同じことをするのにも、いつも二つの方法がある―荒っぽい方法と穏やかな方法と。子どもや未開人は前のやり方を好み…後者を好むのは成熟した賢い人たちであるが、この方法には少し時間が長くかかる。穏やかさこそは文明の本質である。…暴力的で性急な手段は、結局は迅速にほど遠いことがわかる。」(新渡戸稲造『編集余録』)

 

藤井茂・長本裕子著『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』374頁には、新渡戸がいかに忍耐強く善良な人であるかを示す、青年とのエピソードが書いてあります。是非、お読み下さい。)

 

・急がば回れ。

・慌てる乞食はもらいが少ない。

 

・慌てず、焦らず、穏やかに。

・笑顔で怒ろう、穏やかに叱ろう

 

・穏かさこそ文明の本質なら、暴力は非文明の象徴。暴君政治が行われている国は非文明国である。

 

・暴力でその場を早急に収めると憎しみを生む。時間をかけて穏かに対話を続ければ愛が芽生える。

 

・焦るな。時間がものを解決する時がある。

・辛抱強く、忍耐強く、時に明るく、未来を待つ。

 

・文明国と平和国家はほぼ同義。

 

・「急がずば ねれざらましを 旅人の あとよりはるる 野路の村雨」(太田道灌)

 

’Only the gentle are ever really strong.’ (James Dean)

 

.’It is neither wealth nor splendor, but tranquility and occupation which give happiness.’ (Thomas Jefferson)

「幸せを与えるのは富や豪華さではなく、穏やかさと仕事である。」

 

2020年12月18日金曜日

新渡戸稲造の至言から(12月18日)

 

1218

「高等文官志望の一青年が…その試験に通ってニ、三日してから、彼は私を訪ねてきて…自分は独立独歩の人間として育ったと、その経歴を物語った。(新渡戸稲造『編集余録』)

 

・独立独歩などあり得ない、色々な人様のお蔭で生きている、というのが新渡戸の考えである。この青年に対し、新渡戸は、「どんな本で勉強したのか。その本は誰が書いたのか。」と尋ねたと言う。藤井茂・長本裕子『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』373頁参照)

・「お蔭様で」を忘れずに。「お蔭様」、素敵な日本語だと思う。自分が見えない所で、後ろから、知らない間に、自分を支え、助けてくれている存在。そんな人々を忘れないでいたい。

 

・情けは人の為ならず。

 

・自分の自慢より、人を褒めよ。

 

・感謝はしすぎることはない。

 

・思いやりと感謝は表裏一体の関係。

 

・誰でも一人では生きていけない。だって一人の命は二人から出来てくる。

 

・偉くなった人ほど、多くの人のお蔭で成り立っている。「人」と言う字は、小さい人が大きい人を支えている。

 

・「縁の下の力持ち」を忘れてはいけない。

 

・人を踏み台にして(感謝もせずに)のし上がった人は、いずれ踏み外して転ぶ。

 

・「有難う」「ありがとう」いくら言っても言い足りない。

 

’When eating fruit, think of the person who planted the tree’ (Vietnamese Proverb)

 

’Forget injuries, never forget kindnesses.’ (Chinese Proverb, Confucius)

 

'If you can read this, thank a teacher.’ (American Proverb)

 

’To the grateful man give more than he asks.’ (Spanish/Portuguese Proverb)

 

岡倉天心『The Book of Tea』を読む会(第4回と補講のお知らせ)

 NipponIA(ニッポン・インターナショナル・アカデミー)では、 新渡戸稲造の『武士道』を原文英語で読む会に続き、 岡倉天心の『茶の本』を原文英語で読む会を開催しています。 ・1月の講座は延期になり、2月に第4回を以下の要領で行います。 ・また、第1回の補講を、ご希望のより開...